アスリートはどの筋肉が発達?
都心にお住いの方々は明日ブルーインパルスによる五輪の輪が、上空に見られるかもしれませんね。今日はオリンピックの観戦にあたりアスリートのカラダ、肉体からパフォーマンス能力を考察したいと思います。
団体競技のソフトボールと女子サッカーが開幕に先んじて開催されました。時期に様々な個人競技が開催されるので、体操や水泳や陸上競技などでカラダの筋肉や姿勢が映像でよく見て取れるシーンで、応援と共にこの選手は凄い!と周りの方と侃侃諤諤
(かんかんがくがく)していただければと思います。お父さん嫌われない程に(笑)
まず一番始めに見たい部位はヒップの筋群、大殿筋です。陸上の100mや投てき競技などプリッと突き出たような巨大な大殿筋!ヒップの筋肉は1枚肉!?としては人体では最大の筋肉です。
ヒトは2足歩行に進化してだいたい20万年、話ちょっとそれます、7万年ほど前にインドネシアでもの凄い火山の噴火があったらしく、当時の地球の人口は1億、その噴火の影響で1万人ほどしか生き残れなかったらしいのです。40名ほどしか生き残れなかったと言う研究者も。遺伝子のゲノムの解析が進んでいるので分かるようなのですが、ということは現在70億を超える人口ですが島国の日本人なんぞは、ほとんど共通した遺伝子、親戚ということになりますね(笑)
不安定な二足歩行不安定な建物と言ってもいいのですが、この下半身、骨盤と大腿骨を支えているのがこの巨大なヒップなのです。アスリートの大殿筋が何故?巨大なヒップに発達するのかは、大殿筋は後ろ側を支えている筋肉、全面から支えている筋肉は
股関節屈筋群、ここでは腸腰筋(ちょうようきん)と言っておきます。背骨、骨盤、大腿骨を深い部位(いわゆるインナーマッスルです)にある脚を持ち上げる一番強力な筋群です。フレンチカンカン、コーラスライン等で膝伸ばしたまま振り上げる動作ありますよね、この動作は腸腰筋が一番の主動筋です。
ジャンプする際の一番使う、主動筋はこの股関節のインナーマッスルであるのは、選手も指導者も治療師さえも認識されていないのが現状です。ひと昔前にはスキーのジャンプ競技で飛距離を伸ばすためにやたら太ももの筋群(大腿四頭筋)を鍛えていた時代がありました。
現在のスクワットの教え方が最たるものです。ボディビルのスクワットとして広まったこのスクワットは股関節屈曲を鍛えるためでなく(結果的に鍛えられるのですが)太ももの筋群、大腿四頭筋が主目的です。
話長くなりました~まとめますと、股関節屈筋群を鍛えるスクワットは大相撲の仕切りの際にさがりと言う縄のれんみたいヤツ(笑)アレを鼠径部に挟んでハッケヨーイのこった~となりますよね~あのポジションが股関節の深い部分にある腸腰筋が使えるということになります。白鵬関が強いのはあのカラダ、筋肉の発達を見ればです。
この意識、形でスクワットを行うとヒップを突き出すことになるので、結果として
大殿筋が発達することになります。重量挙げが最たる競技です、高重量なバーベルを頭上に持ち上げるには股関節屈筋群が一番の役割を果たしています。もちろん太ももも背中も腹筋も全ての筋群を使って一気に頭上に!三宅選手頑張れ~です!
故にあらゆる競技で一番ジャンプ力があるのは重量挙げの選手だと言われています。
見たことないのでじゃないかなぁ~ぐらいで(笑)
もうひとつ重要なことがあります。腰背部に適度なS字カーブがある、弓なりと言ってもよいかと思います。棒高跳びの女子選手でアテネや北京で優勝したイシンバエワさん覚えていないでしょうか?女子で5メートル越えのきれいな肉体、姿勢をしていました。イシンバエワで検索を(笑)彼女の腰背部から背中のラインが、変な話等身大のポスターが欲しい!?くらいの美と機能を有したアスリートでした。
この腰背部のS字カーブが形成されていると骨盤が前傾、この状態だと股関節屈筋をより強力に使うことができます。これは機能解剖学を読めば必ず載っています。
先日大リーグのホームランダービーに大谷選手が参戦しました。全部観ていたのですが
大谷選手の相手のソト選手、他のホームランバッターに共通しているのが股関節が屈曲した姿勢、体型なのです。大谷選手もベルトが斜めになっていますよね~しかし他の選手はもっとベルトが斜めに~でした。決して悪いといっているのではありません。
比較するとと言う事です。
現在筋トレでスクワットをしている方は一度是非!股関節を意識したスクワットをお勧めしたいと思います。私は自分のレッスンでは、鼠径部に指をあてて指先がしゃがんだ状態の時に挟まる様に!と説明しています。今のところこれで80代の方でも2分間スクワット頑張っていらっしゃいます。そうです、コマネチ!に似ていますね(笑)
そしてデスクワークや食卓などに座る際には鼠径部にボールペンを挟む感じで座る訓練をすると、時間はかかりますが腰痛は改善されるかと思います。
私は今はお尻、大殿筋で座っているという感じです。この座り方は腰にきません。
陸上競技の1500mに女子選手が参加します、田中希実選手ですが、彼女の体型も上記にあてはまります。中長距離の選手にしては殿筋が発達しています。走りもマラソンの野口みずきさんを彷彿とさせる、カカトがお尻に着くぐらいの回転で走ることが出来る逸材です!ビズリーチではありません(笑)
世界ではタイムでは敵いませんが応援したいと思います。
オリンピックは様々な競技、各競技により淘汰された見事な肉体、カラダは目を見張るものがあります。この時節柄、国への不信感・・・安全安心という言葉も擦り切れた感じがあります・・・選手たちのスピリット、魂を昇華させるような競技をしっかりと
応援したいと思います。