50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

ヒップ・お尻の筋肉の役割

大殿筋(だいでんきん)いわゆるお尻の筋肉はカラダの中でも最も大きな筋、一枚肉として!?と言われています。今日はこの巨大なヒップの筋肉の本来の役割についてお聞きいただけたらと思います。

 

370万年前位にアファール猿人、原人ではありません、1970年代にエチオピアで発見されて名前はルーシー、今のところ彼女が(笑)我々の二足歩行の祖先と言われています。ちなみにDNAが99.6%同じチンパンジーさんはもっと前に進化が枝分かれして、ヒトの祖先ではないようです。

それまでは木々の上で生活していて原則的には四足歩行だったものが、前脚は手、腕へと進化してフラフラと歩き始め、進化って面白い!?ですよね~キリンも徐々に高い場所の食べ物を摂る為に首があの様に長く、母さんも首が長いのよ~でしょうか(笑)

 

ヒップの発達は超~不安定な建物の様なカラダを支える、支えることで移動が可能となり現代の我々という訳です。ヒップ、お尻の筋肉のが最大の役割は後面から骨盤と背骨を繋いで支えることなのです。

競技にもよりますがアスリートは皆見事なヒップですよね~ヒップは様々な動きをサポートする為に巨大に進化、発達することとなりました。前へ進む、移動する、走るジャンプする、かがむ等と適度なクッションの役割の脂肪と共に(笑)欠かせない筋肉となり今に至っています。

 

文明の発達であまり動かなくなる10万100万年後は大臀筋はどの様に?進化するのでしょうか?映画でおなじみにのデロリアンに乗って確かめてみたいですよね(笑)

 

最近お尻の筋肉が下がってきた~腰が痛い疲れる~という事象は確かに大殿筋の衰えが原因のひとつなのです。数年前にやたらヒップの筋肉を鍛える、ヒップアップを目的とした筋トレ等が流行しましたよね~実は30年前に私もレッグランジで前脚に体重乗せて、殿筋を筋トレしていました。これが効く!?のです。

 

NHKのみんなの体操でレッグランジして両腕を開いて、元に戻るシーン、あれをバーベル担いでの筋トレです。レッグランジの不安定な動きはヒップの筋群が無ければ出来ない、ヒトしか行わない!?動作です。ペンギンさんが行ってると可愛いかもです~

前脚にアクセント、体重を乗せる行い方はもろに大殿筋の下方に効かせる、筋肉痛とあいなります。本来はヒップの上方、お尻の一番大きな部位を鍛えたいのでしたが・・・

椅子に座るとヒップが痛いのなんの~でした(笑)

 

ではどうしたら?ヒップ全体を刺激、鍛えることが出来るのか?少しお待ちください~

 

その前にイメージを膨らませたいと思います。活躍中のエンジェルスの大谷選手、メジャーで優勝したゴルフの松山選手、このふたりは今映像を観なくてもイメージが湧くのではないでしょうか?松山選手は一見太っているように見えますが(笑)見事なヒップからのあの安定したスイング!大谷選手は昨シーズンよりカラダがデカくなりましたよね~あのバッテイング姿勢の見事な大殿筋!

二人共の共通点はヒップの発達なのですが次に映像を観る機会がありましたら、注視してみて下さいませ~ベルトが斜め、もっと殿筋が発達した大リーガーも同様です。

 

ベルトが斜めということは骨盤が前傾、専門用語で言いますと股関節が屈曲している、故にベルトが斜めになるのです。太っているからではありません(笑)

 

しばらく土俵から離れていますが横綱白鵬がそうです、彼の締め込み、まわしが超斜めですよね~

 

感の言い方はもうお分かりかと思います~そうなのです、ヒップ、大殿筋を発達させて筋肉の本来の役割、機能を発揮させるには股関節を屈曲させることが重要になります。

 

椅子などに座っている時は鼠径部にボールペンを挟む感覚、ゴルフのアドレスではよくズボンにシワがよる様にと解説が(笑)スクワットの際は鼠径部に当てた指先が挟まる様に~とカラダを前傾ではなく股関節の屈曲、結果的にはカラダが前傾しますが股関節への意識でアスリートでしたらパフォーマンス能力の向上に、日常生活なら腰痛の予防などと全てはローマではなく!?股関節に通ずです。言い過ぎかな(笑)

 

女性は子供を宿す為に男性より骨盤は横に広いので、男性に比べ大腿骨は外側から下に

伸びていますよね~なので女性の方が加齢と共にO脚になる可能性が高く、体重が常に外側(足の裏なら小指側)に乗り気味になる傾向にあります。そうなると慢性の膝痛は辛いものです・・・これを予防するには日頃から股関節の意識なのです。

 

日頃から足裏への意識ではなくまずは股関節を曲げる、屈曲の意識です。詳しく言いますと拇指球の意識です。そうすると動作としては太ももを少し締めることになるので、20年後30年後の膝痛を予防することとなります。自分では30年近く指導としては20年近く指導しているので、自信をもってお勧め出来ます~

 

この股関節の意識をひたすら続けるとバレエやダンスの世界でいうアライメントが変わってきます。今からバレエは難しいですね(笑)昭和の時代にインストラクター養成コースに通って、あの頃はスポーツクラブはなく原宿や渋谷や六本木のスタジオでオーディションの時代でした~私は原宿のスタジオでまずは裸足でバレエのレッスンでした、チュチュはつけませんでしたよ(笑)

 

機能と美を兼ね備えるためのバーレッスンは、でも出来れば幼少期に経験しておくと

何かと応用が利くかと思います。全てはアライメント、姿勢です、股関節は全てに通ずです(笑)

私はその頃、腰背部にS字カーブ、背中の弓なり、生理的湾曲と言われていますが、この湾曲があまりなくヒップもあまり発達していませんでした。故にボディビルジムでひたすらスクワットでしたが、生理的湾曲、S字カーブが無いと腰に負担がかかりまくりでした・・・

ある治療師の方に股関節を使ってごらん!スクワットも太ももの意識ではなく、股関節を曲げるスクワット、昔はやたら飛び跳ねる内容のレッスンでした、レッスンと言うよりはライブの様でした(笑)着地の際は足首や膝関節よりも股関節で衝撃を吸収するように~と。

おかげさまで今でも日々レッスンが出来る状態でいられます。今は70代80代中心のエアロビです(笑)自体重のスクワットを皆で行うのですが、筋トレをガンガン行っていた頃同様に筋量を保てています、昔よりも良い状態かもしれません。

股関節の意識で変わることは、ヒップの発達腰背部のS字カーブの形成、それに伴う胸郭の広い上半身、この表現分かり難いですね~

 

極端な例えですが陸上の100m走のアメリカやジャマイカの選手のカラダ(笑)

100mを走る淘汰されたカラダですが、巨大なヒップ、腰背部のS字カーブ、発達した大胸筋や三角筋に背部の筋群!あの凄い上半身を作りたいならまずは!股関節の屈筋群のトレーニング、土台となる脚を優先して筋トレ、トレーニングを行ってゆくと、基礎、土台が出来上がるとそれに伴い上半身も発達する、ということです。

 

お家で筋トレとなるとまずは胸のプレスですが、バーを担いでのスクワットも同時進行を超~お勧めします!バーを担ぐのは胸を開く、胸郭を広げて行うのが目的です。両腕を組んで行うスクワットは胸郭を広げていないので、腹筋や背筋群をあまり使わないスクワット方法です。

 股関節の意識で機能と美を兼ね備えたヒップを!です~