50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

股関節で走る

陸上の日本選手権が開催され女子1500mで田中希実選手が圧倒的な走りで優勝しました。今日は股関節の使い方についてお聞きいただけたらと思います。

 

人体の中には沢山の関節がありますが股関節が一番大きく、大切な関節であることは周知の通りです。リカちゃん人形は確か動くのは肩関節と股関節でしたよね(笑)今はもっと動くのでしょうか?

今回の陸上選手の走りを取り上げましたのは、理に叶った走りは股関節の回転で走る、大切なことは股関節を屈曲、骨盤を前傾させて走ることです。ジェリーがトムに追われて逃げる際に脚がグルグル回転していますよね~あのような感じです(笑)

 

優勝した田中選手は600mくらいからスパートして最後は独走状態でした~1500mは最後に熾烈な争いで有名な競技なのですが、田中選手は独走でした!田中希1500mで検索して興味のある方は彼女の走りを是非ご覧に!です。

他の選手の走りと見比べてみて下さい、田中選手のカカトはどの選手よりもヒップに近く、そして股関節、骨盤が前傾している様が~3月にギリシャ聖火ランナーをされた野口みずきさんの走りを彷彿とさせるものがあります。

 

何故?股関節を前傾させるとあのジェリーのような(笑)脚の回転の走りが出来るのかと申しますと、骨盤の前傾によりほんの少し脚の骨、大腿骨が後ろ方向へと可動域が広がるからなのです。

 

田中選手の大殿筋、ヒップは発達している様が見て取れます~ヒップの筋肉は脚を後ろ方向に動かす筋肉なのです。100mの選手は皆凄いヒップしていますよね~100m走も後半は脚の回転で走ることが極意です、力み過ぎて太ももで走ろうとするとカラダが浮き気味になってしまい失速するのが常です。

 

陸上競技を種目別に観察してみると各アスリートの各競技で淘汰された肉体が見て取れます。100mは太もももヒップもパンパン上半身も今風に言うとゴリマッチョ!?10秒を切るにはあの肉体が必要ということです~

 

どの競技も我々の日常生活でも一番大切な筋群が股関節まわりの筋群、詳しく申しますと股関節屈筋群(こかんせつくっきんぐん)です。太ももを持ち上げる力、ジャンプしたりカラダを安定させる筋群は股関節屈筋なのです。そのパワーを最大に発揮させるのが骨盤の前傾、股関節屈曲、少しカラダを股関節から傾ける姿勢~腰背部のS字カーブがキーポイントとなります。

 

田中希実選手は他の選手より骨盤が前傾した、腰背部のS字カーブが形成された姿勢、アライメントをしています。ご本人もコーチも自覚はされていないと思いますが、この股関節まわりの強さと柔軟性そして腰背部のS字カーブがアスリートの強さを決めていると言っても過言ではありません。

 

横綱白鵬関のアライメントを思い起こしてみて下さい~見事な腰背部のS字カーブに股関節屈筋群の強さ!未だに白鵬関に近い肉体の持ち主が現れていないのが現実です。

今は芸能人ですがあの貴乃花さんも見事なアライメントを~ウルフこと故千代の富士さんの肉体もです~当時、体重2倍の小錦さんと組むと投げ飛ばすことが出来たのは股関節屈筋群の強さなのです。

 

走りやトレーニングを競技とされている方は是非一度このイメージでランを騙されたと思って(笑)

誰かに背中を押されている感覚、胸を開き胸でゴールテープを切る感覚、胸から胸から走る!です。

脚は太ももではなく回転で走る、少しピョンピョンと上下動してもかまいません~

脚の巻き込み、これは是非一度田中選手の動画をご覧下さい~

疲労してきた時や坂道などでも胸から胸からを

 

フルマラソンも同様です、アフリカ勢の選手でトップに近い選手は見事なS字カーブとヒップの発達そして股関節の屈曲(骨盤の前傾)が見て取れます。我々もこのアライメントを得ることは可能です。

スクワットをする際にボディビル系スクワットではなく、カラダを傾ける股関節を曲げるスクワットを是非!場所や指導者によってはカラダを前傾させると叱られますのでご注意を(笑)あと日頃座っている時、鼠径部にボールペン挟みの感覚股関節屈曲と腰背部のS字カーブの意識をです~

 

金曜日の19時過ぎからEテレでファインドミー イン パリスというタイムスリップしたダンサーが主役の番組があるのですが、その中のダンサー達のアライメント、動きが見事なのです~胸を張ったキレイな背中のラインそしてヒップ!私も寄る年に負けずまだまだ頑張りたいと思います(笑)