50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

腰が疲れにくい座り方

ヒトは40歳位からカラダの機能は全て確実に衰え始めます~筋肉から内臓、細胞、免疫機能ですら・・・しかし筋肉自体は鍛錬次第で衰えを緩やかにすることはやぶさかではありません。今日は在宅ワークなどでの長時間の座位で腰が疲れやすい方々にお聞きいただけたらと思います。

 

もし子供さんが近くで勉強をしている様子が見られるようなら、その座り方を観察してみて下さい。出来れば小学生まで何故なら、中学生くらになるとカラダが大きくなると

既に背中を腰を丸めて勉強し始める傾向にあるので。

多少背中を丸めて絵や文字を書いているかと思われます~注意して見る点は腰背部、お尻の上から肩甲骨の下辺りの部分です。分かり難いので触ってみるとよく分かるかと~

少し背骨がS字カーブを描いています。

 

小さいお子さんだとお尻で座っているようにも見えます。絵などに集中して背中は丸まっていても腰背部はしなやかなS字カーブを成しています。

 

結論はこの子供さんの座り方を真似ればよいのですが、大人は長年の各々の身体のバランス、クセなどで腰背部のS字カーブが無くなる傾向にあります。そうなると楽な座り方は腰背部を逆S字カーブとなり、腰回り特に脊柱起立筋と言われる辺りが凝り固まり、血流も滞り腰痛が持病となってしまいます・・・

 

ヒトは二足歩行、後ろ脚!?で歩けるように進化してきました。猿人が少し前かが身で歩く様子は教科書などで見たことがあるかと~現在はヒトは殆ど垂直のカラダに進化させました。この脊椎を骨盤から垂直に立てるにあたり、長く歩いたり走ったり出来るように背骨は現在の生理的湾曲と言う緩やかな弓なり、S字カーブを獲得することになりました。クッションアブソーバーの役割でしょうか~

ヒトは骨盤に内臓から上半身の全ての重さを乗っけて様々な活動が出来るように、神様が創られたのでしょう~もうひとつ骨盤と背骨を真っ直ぐに保つのに重要な筋肉があります、それはヒップ、大殿筋です。

 

姿勢を垂直に保ち前方に移動がしたいが故にヒトのヒップは巨大に発達しました。ヒトは他の脊椎動物の中では異様に発達したヒップ、大殿筋をしています~故にアフリカから世界の様々な大陸へ移動が可能となり、現在に至っています。

故に大殿筋の衰えは生きるパワーの衰えと言っても過言ではありません。

 

先日、あの料理の鉄人道場六三郎さんがテレビに出演していました。89歳の現在でも厨房に立ち現役バリバリとのことでした。座って30分トークしている間、道場さんの座り方が腰の疲れない座り方そのものでした!しっかりした殿筋に上半身、日々立ち仕事を続けられるのは現在の姿勢があるからなのでしょう、驚きの体力です!

 

最近テレビで筋トレをよく紹介しています、スクワットやスクワット的な動作のものを。それらは悪いとは言えないのですが、40歳の方が80歳でも活動的に動いていあられるためにも、大殿筋と腰背部のS字カーブのためには両腕を前に出すのではなく、出来れば両腕は頭の後ろ、もしくは軽いバーを担いで胸郭を開いた状態でスクワットをすることをお勧めします。

1mのバー、棒のようなものはホームセンターで安価で購入できます。塩ビのパイプ、木製のもの、ステンレスのパイプとこの位の棒はあると何かと便利です~防犯、ゾンビの襲来にも役に立つかと(笑)

 

バーを担ぐと胸郭が開き背骨を必然的に弓なり、S字カーブを保つことができます。この動作は両腕を前に出すスクワットに比べて、腹筋群、背筋群をより使うことになります。そして大殿筋を使うためにはヒップを後方に突き出せば良いのですが、意識は股関節に持っていって下さい。股関節屈筋群、少し専門的ですが、カラダを上下させる、カラダを前へ進める為の股関節のインナーマッスルです。スクワットの動作は膝関節、股関節が同時に動きますが、初動の意識は股関節からをお勧めします。

 

道場六三郎さんも発達しているのでしょう、スクワットする際、日常で椅子などに腰掛ける際は、お辞儀をするように股関節を意識、股関節を曲げる動作を取り入れると腰背部の不安が軽くなるかと思います。カラダを上下させる単純な動作ですが、意識の仕方によっては差がででしまいます。

 

長い座位で腰背部が疲れる方は鼠径部にボールペンを挟む感覚、股関節を曲げる意識をお勧めします。腰背部のS字カーブを形成するスクワットは私の仕事、ライフワークです~2003年からお客様も自分も行っています。

 

いきなりこの姿勢を行っても辛いので30分、60分と少しずつと様子をみながらです。まずは椅子から立ち上がる時はカラダを回転させて、お辞儀をするようにカラダを傾けてヒップから立ち上がる座る時はお辞儀しながらヒップから下す、意識はいつも

股関節に!です。この立ち座りをゆっくり行えば多少の筋トレ効果もあるので、ブレイクする際には是非(笑)