50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

腰を落とす、腰を入れる の本当の意味

スポーツなどでよく腰を落とす、重心を下げる?や踊り等で腰を入れるなどの表現がされています。今日は腰を落とすの機能的な目的についてお聞きいただけたらと思います。

今日からオリンピックの聖火リレーが始まるとのニュースが、関係者方々そろそろ本腰を入れる時期が来たようです~この腰を入れるは違いますね(笑)

ヘソに力を入れて重心を落として腰でバァ~ッ!と打つ、などと昔は少年野球で教えられていました実際に!?実に曖昧で超具体性に欠ける表現が未だに各現場でされています。

 

まず腰を入れてプレーをしている代表的なアスリートを例にしたいと思います。これはあくまで私自身の個人的な考えなのでご了承くださいませ~

ひとりは二刀流として活躍中の大谷選手です、もうひとりは巨人の菅野投手です。菅野投手は残念ながら大リーグでのプレーが叶いませんでした・・・菅野さんは腰痛からカラダに捻りを入れた投げ方で昨シーズンは好成績をでした。

大谷選手は肘や膝の手術から現在の活躍です、肘や膝などの関節はアスリートでしたら誰でも経験する障害の部位なのですが、菅野投手の腰痛は失礼な言い方ですが致命的な障害です・・・

本人も今が選手として年齢や障害も考慮して、今が海外でプレーするチャンスと思われたのでしょう・・・

 

二人共にトップアスリートで腰を落とし、腰を入れたプレーをしていますが、大きな違いがあります。それは腰背部のS字カーブがあるか?がないか?の違いなのです。

 

機能的にも見た目、美しさからも、ヒトの姿勢、腰背部の辺りのS字カーブ背中から腰にかけての弓なりが、若い時からシニアにかけても大切な姿勢なのです。私はその姿勢をつくる、近づける仕事をしています。

 

大谷さんと菅野さんの腰背部を思い起こしてみて下さい、失礼ながら菅野さんの腰背部はフラット気味ですよね・・・これが腰痛の原因です。大谷さんは殿筋も発達した見事な姿勢、背中から腰背部にかけて美しいですよね~故に投げる打つの二刀流も可能になっているかと思われます。

よくアスリートはヒップ、お尻が発達していると言われます~そもそも殿筋群が何故?発達するのか?

 

ヒトは二足歩行の非常に不安定な姿勢に進化してきました、体毛が無くなり汗かいたり何か身に着けたりと体温調節が可能となり、アフリカから歩いて世界へ散らばり現在へと至っています。

ヒトの一番大きな関節、股関節はヒップジョイントと言われています。そうなのです、ヒップが背骨と骨盤をジョイントしているのです。理科室にあるスケルトンを思い出してみて下さい~不安定な姿勢の人間は、後ろへ倒れないように、それよりは前へ前へと歩く、移動するためにヒップという筋群が発達しました。ヒトではないですが四足のサラブレッドなどは見事なお尻、ヒップですよね(笑)

 

後ろは殿筋群では前側を支えているのは腹筋、背筋や太ももの筋群ありますが、一番重要な筋群が大腰筋、昔は腸腰筋と言われていました~深い部分で直接、背骨と骨盤を繋いでいる筋群です。この大腰筋は脚を上げるための主動筋なのはあまり知られていません。

その場で太ももを上げる動作で一番使われるのは太ももの筋肉、大腿四頭筋と思われていますが、一番使われているのはこの大腰筋、股関節のインナーマッスルなのです。

動かなくなり太ももの筋群が細く衰えると共にこの大腰筋も細くなると・・・すり足気味になり家の中でも転倒ということにです・・・

 

感の言い方はお分かりでしょうか~腰を落とすや入れると言う動作はこの大腰筋を使う、専門的な言い方で股関節屈曲、またスケルトンを思い起こして下さい、骨盤と大腿骨を近づける、筋トレのスクワットですね~お辞儀をするように前傾しながらしゃがむ時の動作股関節を屈曲させると言います。

 

この際に重要なのが腰背部のS字カーブなのです。実は20代このカーブが私は形成されていなく腰痛や背筋痛などに悩まされていました。故に殿筋はいくらヘビーなスクワット行っても発達しませんでした・・・股関節の屈曲を意識したスクワットに変えてそろそろ25年にはなるかと~今ではクレヨンしんちゃんにも負けない(笑)殿筋群です。

 

ヒップ、殿筋群を後方へではなく股関節を曲げる、お辞儀とレッスンの中では表現していますが、よく大相撲の力士の仕切りのポジションを具体例として挙げています。

 

白鵬関は今場所残念でしたね・・・あの白鵬関の仕切りを思い起こしていただけますか?ずっと最強で居られるには彼の姿勢、カラダの使い方にあります。

普通の力士は当たりに負けまいと仕切りで殆ど前傾姿勢、頭を当たりで頭を下げる力士も多いです。しかし白鵬関は仕切りのポジションではいわゆる腰が超低く、そして腰背部から背中は見事なS字カーブ、弓なりを形成しています!

 

頭は下がらず当たりで相手をがっしりとと受け止められる、いわゆる横綱相撲です。他の力士と比べると一目瞭然です。例えは悪いですがマウンテンゴリラが仕切りをしているように私は見えます(笑)

 

フギュアスケートの紀平選手の背中から腰背部の見事なS字カーブは彼女のパフォーマンスを支えているかと思われます。そうです羽生結弦選手が練習でジャンプをする映像を観ていたら、彼は昔は着氷、着地の際に腰背部から少し折れ曲がった感じでしたが、現在は見事に腰を入れた姿勢で着氷していました。

 

スミマセン~話をまとめます~この腰背部のS字カーブの形成は可能です。私が変えました。何だか化粧品のCMみたいですね(笑)でも実証したのでしかも仕事にもしているので是非お勧めです。

 

この腰を入れる、股関節を曲げるは座っている姿勢が一番意識し易い動作です。

腰が疲れる方は指先を股関節、鼠径部に押し当てて指先が股関節に挟まるように、少し胸を机やPCに近づけることです。少し胸を張ることがポイントなのですが、直ぐに実践すると疲れるのでお気をつけ下さいませ~

 

そして一番行っていただきたい動作は椅子やソファから立ち上がる際に股関節を曲げて立ちあがる、お辞儀をする様に立ち上がることです。低いソファでは誰でもこの股関節を曲げて立ちあがりますが、普通の椅子での立ち座りでもこれを実践すると腰痛や肩こりは徐々に解消されてきます、ホントです。

座る際は少しゆっくりとした動作で行うと立派なスクワットです!仕事場でも実践してしまいましょう~どうしたの?と言われない様お気をつけ下さい(笑)運動不足解消にもなります。

 

そうもうひとつ、TBSのドラマで能楽師を扱ったシーンがありますが、あの能の能楽師の微妙な腰を落とす動作も膝を曲げるではなく、股関節の屈曲動作です(笑)