50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

スクワットは膝に悪いのか?

膝の軟骨がすり減っています、加齢ですね~変形性膝関節症です~筋力をつける様にして下さい~レントゲンの診断を受けてよく聞かれるコメントです。そもそも膝の関節の軟骨がすり減るってどういう事?今日は膝についてお聞きいただけたらと思います。

膝の軟骨がすり減る、とは少しウンチクお聞き下さい~太ももの骨、大腿骨の膝に接する面は鞍関節(あんかんせつ)という両手のげんこつを合わせた様な、極端な言い方ですがデコボコ凸凹になっています。下にある脛(すね)脛骨(けいこつ)の面も同じように形どられていて、スケルトンの状態だと上の関節と下の関節が前後に滑るような構造の関節、これが膝関節になっています。

太ももの骨、大腿骨面そうです~ケンタッキーを食べている時のあのコキッと外す関節を思い浮かべ下さいませ(笑)その関節面はスケートリンクのように滑りやすい薄い軟骨があるのですが、レントンゲンで白い影が棘(とげ)のように見られるのはこの軟骨がはがれてしまった~ということです。

 

膝の関節は強いゴムのような靭帯がへばりついていて、関節内に滑液、ゼリー状の液体がクッションの役割で存在しています。整形でヒアルロン酸を注入するのはこの部分にです。この滑液はウォームアップされると膨らむ感じになり関節をスムースに、怪我無く動かすことが可能となります。

しかしこの薄いスケートリンクのようなスベスベの軟骨は圧力ではがれやすいのは二足歩行の人間の宿命、大腿骨は骨盤からの斜めの角度を有する為に致し方ないのが現実です。下の脛の骨にはよく聞く半月板というカムがふたつ合わさったものが存在してなんとか長く歩いたり、走ったり出来ることが可能となっています。半月板損傷はスポーツなどで起こる障害です、テニスの伊達さん、40歳代まで頑張っていらっしゃいましたがこの半月板損傷で引退となってしまいました・・・

 

そろそろスクワットに(笑)上記でも説明したように膝の関節は前後に滑りながら曲がり、少し自動回旋(じどうかいせん)膝を曲げ始めると脛の骨が内側に動くという、スミマセン~分かり難いですね~超不安定な関節なのです。それを安定させるために様々な靭帯や筋肉が作用して跳んだり走ってトライやコンバージョンキックが出来ています(笑)膝を安定させるには筋力が重要になります。スクワットは結論から言いますと、そんなに深くしゃがまなければ膝関節を痛めることはありません。危ないポイントは膝を完全に90度近く曲げた状態で負荷がかかる、昔のうさぎ跳びですね~これと膝が大体60度くらい、サッカーでシュートを蹴る時の角度です。サッカーのこの角度は先ほどの自動回旋を伴っている不安定な角度、半月板や靭帯に超危険な状況です~こんな時にチャージを受けたりすると大変なことになってしまいます。

 

半月板損傷で医師からは激しい運動を中止されている方に私のレッスンで毎回スクワットを行っています。自体重のスクワットですが、30分の最期にカラダが完全に温まっている時に行っています。5年目になりますがヒアルロン酸も必要なくなり、通常の生活が出来るようになりました~後期高齢者の方です。膝上の太ももの筋力がついた為かと思われます。

このスクワットのポイントです~太ももの筋力を高めながら膝に負担がかからに様にするには、股関節の屈筋を主体とした方法です。私が度々申していますあボールペン挟みです(笑)膝と股関節が同時に曲がり始めてスクワットとなりますが、イメージをまず股関節から曲げる大腰筋という股関節のインナーマッスル殿筋を使って膝関節への負担を和らげる方法です。

 

力士が立ち合いの際に下がりと言う縄のれんみたいヤツありますよね~あれを股関節に挟んで立ち合いとなります、白鵬関の立ち合い見事です。8名でやるとスクラムになりますね(笑)職場で毎回椅子から立ち上がる際にお辞儀をしながらお尻、ヒップから立ち上がると良いトレーニング、スクワットになります、座る際もヒップからお辞儀をして股関節を使います。きれいな姿勢になりますよ~腰痛予防にもなります。職場なので誰にもスクワットと分らないように(笑)粛々とです~