50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

下りで膝を痛めるのは何故?

先場所、横綱白鵬は膝の障害が芳しくなく休場となってしまいました、今日は膝についてお聞きいただけたらと思います。

 

膝は捻りや曲げ過ぎの度が過ぎてしまうと傷めやすいと言われています、サッカーのシュートをする時が最たる瞬間です。マラドーナの5人抜き凄かったです・・・ご冥福をお祈りいたします。

白鵬関は確か土俵際で捻る様に踏ん張った時に膝を痛めたようです、この際に半月板という関節の間にあるカムの様な部分と膝蓋大腿靭帯(しつがいだいたいじんたい)、膝のお皿の下側にある太ももの筋と脛(すね)をつないでいる部位を痛めたようです・・

 

よくスクワットの動作の説明であまり膝を前方へ突き出さない様に、聞かれますよね~

スクワットで膝をグーッと曲げた時に確かに膝の関節に負担がかかるのは誰しも体感します。この時に400㎏にも達する圧力がかかってしまうよう!しかもこれに捻りが加わったらひとたまりもありません・・・

 

膝の関節は両手をゲンコツにしてゲンコとゲンコを合わせた様な形状に似ています。

ゲンコツは左右に意外とグラグラと動きますよね~ヒトの膝関節もこのような形状、

鞍関節(あんかんせつ)と言われています。馬に乗る時のくら似ているからでしょう~グラグラと不安定、しかも膝を曲げる時に少し前後移動する!今のところこの不安定な関節で人類は繁栄しています。

 

膝のお皿はこの前後に動く膝を安定させるために存在しており、太ももと脛をつなぐ腱や靭帯などを守っています。お皿は膝を伸ばした状態で触るとブニブニと動きますよね(笑)スクワットぐらいではお皿は割れませんが、転倒した時などに膝を酷くぶつけるとお皿は割れてしまいます・・・膝のお皿や首下辺りにある鎖骨は地味ですが、重要な役割を果たしています。自転車などでの転倒にはこの鎖骨やお皿、膝蓋骨お気をつけ下さい。

ヒトの膝関節は超不安定であるが故に様々な動作が可能になっています。沢山の靭帯や腱や筋肉群、間に潤滑液などと神のみぞ知る!?進化をしています。今のところ膝をしっかりと安定させるには適度な太ももの筋力左右のバランス、カラダの使い方などを自覚することが大切となります。

 

ようやく本題です~膝を前に突き出す動作を繰り返す山登りの下り動作、スキーのアルペン競技の動作、最近はモーグル競技のあの大きなコブをガンガン下りる動作、ひたすら膝を曲げるアクセントの動作は選手の膝関節に多大な負担をかけています。選手は太ももの筋群の強化などで乗り越えようと頑張っています。

 

もうひとつ行っていただきたい事があります。それは股関節を使うことです。股関節は見過ごされた部位でもあります~

 

例えば少し階段で段が高い階段があったとします~ヒトは誰しも本能的に膝に負担がかからない様にカラダを傾けてヨイショ!と股関節を曲げて上ろうとします。

 

私は自分のレッスンでシニアの方々股関節を使うスクワット動作を説明する際に、もし便座にヒビが入っている危ないトイレに腰掛けなければならない時(笑)

便座が割れないように深くお辞儀をして(股関節を曲げて)ソロリと腰掛けますよね~と説明します。尾籠な例えでスミマセン~

膝関節への負担を股関節との協働作業にしてあげると言う事です。加齢と共にこの股関節の屈筋の力が衰えるのが転倒の一番の要因になっています。

 

膝の為の筋トレを考えている方はマシントレーニングでレッグエクステンション、あのガチャンガチャンやるやつです、これを行うより優先順位として、自体重のこの股関節を意識したスクワット階段上り動作のリハやトレーニングをお勧めします。

この際には足裏の重心は常に拇指球側、少し太ももを締める感覚で~ヒトの脚の構造はロボットのように真っ直ぐではないので、物理的にどうしても小指側に重心がかかりやすくなっています

長年にわたる小指側への重心が膝の障害やO脚、腰痛などの要因にもなっているので気をつけていただければと思います。

 

下りの階段は誰しも恐怖感があるので、カラダを真っ直ぐ立てた状態を維持しようと階段を誰しも下りています。駅の階段は危ないので自宅などの階段で手すりでカラダを安定させてお試しいただければと思います。

つま先ではなく足裏全体の意識で、カラダを少し傾けて股関節を曲げる!を意識して下りると膝への負担が軽減されます。くれぐれも気をつけて痛みがあるようでしたら中止されて下さい。

階段下り競技がもしあったとしたら私はまあまあ自信があります(笑)