非常食の選択 サバ缶？or 乾パン？
非常用の保存食を選ぶ際に参考になればと思い、三大栄養素のタンパク質、炭水化物、脂質の体内での相互変換についてお聞きいただけたらと思います。
三大栄養素のタンパク質、炭水化物、脂質、朝食になぞらえるとミルクや卵がタンパク質、パンやシリアルが炭水化物、脂質はバターにしましょう～バターはタンパク質は
少なく殆どが脂質です、故に美味しいのですね（笑）
まずタンパク質はアミノ酸に分解された後、炭水化物、脂質に変換は可能です。
映画ロッキーで卵ゴクゴク飲んでロードワークをしますが、ロッキーの体内では糖質が枯渇した状態だと、飲んだタンパク質の卵を脳細胞やカラダを動かすエネルギーに変換させることが可能、糖質に変換してエネルギーにしています。
でないとぶら下がった食肉をバシバシとパンチしたり、ニワトリを追っかけたり～スミマセン、そのようなシーンがあります（笑）彼が何も食べないでロードワークで出たとするとまずグリコーゲンは枯渇して次に体タンパク、筋肉からエネルギーを得ようとすします。このような場合は筋肉が細く失われてしまうので直ちにアミノ酸そして糖質の補給が必要となります。
タンパク質はカラダのエネルギーのためにグリコーゲンや脂質に変えることが出来ています。フルマラソンはグリコーゲンも３０キロ過ぎると枯渇してしまい、最後は本人の体内の脂質を如何に効率よくエネルギーにして走るか？になります。
炭水化物ですが、厳密に言うと糖質やタンパク質や繊維質などの複合体が炭水化物なのです。ご飯しかり乾パンもしっかりとタンパク質、アミノ酸が含まれています。
炭水化物を食べると体内ではアミノ酸に変換は可能なのですが、必須の９種のアミノ酸に変換されることはありません。それが必須と言われる由縁なのですが、人間はこの９種のアミノ酸を体外から摂らないと生きてゆけない生き物なのです。
遺伝情報が２０種のアミノ酸から出来ているのはご存知でしょうか？植物は２０種全て自分のカラダ！？の中で合成できます、お利口さんですね（笑）ヒトを含む哺乳類は２０種の内の９種のアミノ酸は合成することが出来ません。
進化の過程で９種のアミノ酸をまずは捕食で動物や昆虫などから摂取して、現在は自分たちで動物を飼育したりと雑食の生活を送り、現在に至っています。猿人の頃は頭蓋容積が５００ｃｃが現在は１４００ｃｃへと進化しました。人間は大脳神経機能が著しく発達したある意味ミュータントのようかと～動物から見ると頭がカラダに比べると異様にデカい生き物に見えるのでしょうか（笑）
脳の中枢神経では９種のアミノ酸のフェニルアラニンはアドレナリン、ノルアドレナリンを、トリプトファンから大切なセロトニンが、ヒスチジンからヒスタミンと脳内の神経伝達物質の前駆物質に。９種以外のアミノ酸でグルタミン酸やアスパラギン酸やグリシンはアミノ酸のかたちでそのまま神経伝達物質と使われているようです。
私の推測ですが人類はある時期に狩りなどの捕食行動で、コミュニケーションをとったり話したりで脳内に多くのアミノ酸が補給されて現在に至っているのではないかと～
賢くなりましたが愚かしさも備えてしまったのが後の祭りです・・・
最後に脂質ですが、脂質はタンパク質や炭水化物から作られます。食べ過ぎると直ぐに体重、体脂肪率がですね（笑）しかし脂質は水に溶けないので細胞の中にそのまま貯蔵することが出来る優れものなのです。動物において脂質はエネルギー貯蔵物質として欠かせないものです。先日テレビでラクダのコブは脂肪の塊だと～飲まず食わずで暫く耐えたラクダのコブがペチャンコになっている映像が（笑）
人間はタンパク質だけで生きてゆくことは可能です。健康長寿の観点は除いてです（笑）しかし糖質あるいは脂質だけを食べて生きていくことは出来ません。タンパク質はカラダの構造の基本です～骨格から内臓、皮膚、血液やホルモンなどこれらを作る触媒の酵素など～中でも欠かせないものがアミノ酸特に９種のアミノ酸です。
このアミノ酸をバランスと量が優れているものが動物性のタンパク質です。タマゴが代表例で優れたアミノ酸です。肉類は脂質も多いので部位や調理法を取捨選択していただけたらと思います。しかし多量のアミノ酸を吸収する際にはアンモニア、尿素が発生し量が多ければ腎臓に負荷がかかったり、血中に流れてしまったりするのでお気をつけ下さい。タンパク質は多くても１５％くらいに抑えた方がよいかと思います。
健診で再検診にならないよう（笑）
スミマセン～答えにはなりませんが１０を指標とすると、サバ缶３缶、乾パン５缶
そして脂質としてマヨネーズが２個。マヨネーズは卵も入っているのでサバイバル食ならこれかと思います（笑）
