50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

ラクビーのウォームアップに学ぶ

1カ月にも及ぶ激闘、ラクビー日本大変お疲れ様でした~日本が勝ち上がる度にテレビの報道で代表のウォーミングアップが何度か流れました。今日は選手達のウォーミングアップについてお聞きいただければと思います。

公開されたのは15分のみのウォーミングアップのシーンでした。その中で度々写されていたのは、プレート、穴の開いたバームクーヘン風のです(笑)多分20㎏位のプレートを片脚を上げると同時に、プレートを頭上に押し上げていました。その動作を軽い負荷のもので行ってみる分かります、バランスを保つのが大変~腕や肩なのど筋肉も辛い~と。10回を1セットとして3セットも行えば息はハァ~ハァ~とカラダが温まってくるのが感じられます、これがウォーミングアップです。

 

ウォーミングアップの重要性は幅広く周知されるようになりました。サッカー選手が試合中もピッチの外で軽く走っているシーンや野球で控えのピッチャーがブルペンで投げ続けているシーンなど~我々のカラダは身体自体が温まった状態でないと、パフォーマンス能力がベストな状態で発揮出来なかったり、更に怪我や障害、傷害を引き起こしてしまいます。

上記のラクビー日本のウォーミングアップの動作は筋トレではなくあくまでカラダを温めるウォーミングアップです。この動作の肝は筋肉の動きを収縮を目的としたものでした。脚を上げるプレートを上げるの繰り返し、上げる動作に少し弾みをつけるように行っていたのがポイントです。ゆ~っくりと上げてしまうと筋トレの要素、効果が目的になってしまいます。

 

筋トレは筋肉を縮めたり伸ばしたりして筋肉自体に乳酸を溜めて、回復を経て筋力アップとなります。この筋肉を伸ばす時、エキセントリックの方が筋肉の繊維自体をより傷つけることになります。あの焼けるような感覚はこれです~無理なくです。

このプレートのウォーミングアップは筋肉の収縮でカラダを温めると言う、大変理に叶った動作でした~ガッテンガッテンです(笑)

 

もうひとつの動作はデットリフトです。バーベル、左右に20㎏のプレートが付いたデットリフト用の握る箇所がついた特殊な器具、スミマセンよく分かりませんよね~ネットで調べても出てきませんでした・・・この60~70㎏のバーベルを少し弾みをつけて床から持ち上げて立った姿勢に。これもゆっくりと行うと普通の筋トレのデットリフトになるので少し反動をつけて行っていました~一般人には重すぎますね(笑)

何故?スクワットではなくデットリフトなのか?ですが、スクワットはバーベルを下すしゃがむ際に太ももの筋群を引き伸ばすので、収縮を目的としたデットリフトという訳です~なるほど~です。デットリフトもゆっくりとバーベルを床に下すと太ももの筋を伸ばすので、選手たちはバーベルを上げるだけに終始してウォームアップしていました~

筋トレによる筋の損傷は筋を引き伸ばす、エキセントリックな動作によって強く引き起こされます、故にこの筋の損傷を回復させるのにタンパク質がより多く必要となります。

彼らもオフシーズンにはしっかりと筋トレを行い、筋の損傷と再生、回復を繰り返して筋肉の鎧をつくり上げます。試合の合間の1週間は極力、筋に損傷が及ばない収縮の動作に徹して、筋力の維持と回復をありとあらゆるケアで次の試合に準備していたかと思われます。現在はこころもカラダも大変な状態でしょう・・・大変お疲れ様でした。

 

山登りやトレッキングの下りで膝を痛め易かったり、アルペン競技で膝を故障したりと、筋肉を過度に過剰に引き伸ばす動作は大変危険を伴います。致し方ないことなのですが、合間、インターバルで筋をストレッチングしたり、ハイキングから帰宅したらしっかりと太ももの筋群をストレッチング、ケアをすれば、筋肉痛や障害の発生を予防することは可能です。何かレクリエーションやスポーツなどのパフォーマンスが控えている時は人知れず(笑)軽く走ったりしてウォームアップそして軽いストレチングで、スポーツや行楽の秋を楽しんでいただけたらと思います。