ストレスと腸とグルタミン
ストレスには分類のひとつとして、外的なストレスと内的なストレス分けられるようです。外的なストレスは要はリラックスを妨げるものです、人間関係や台風、将来に対する不安、嫌なニュース等・・・枚挙にいとまがありません。これらはご自身のストレス解消法に任せるとしまして、今日は腸が様々なストレスから身を守ってくれている話、お聞きいただけたらと思います。
8・5mにも及ぶ腸、腸管は沢山の細菌がバランスをとりながら、様々な細菌やウイルス、微小な有害物からカラダを守るシステム、免疫機能を司っています。腸の健康は近年誰でも知ることとなり、これからの寒い季節に風邪やインフルエンザなどの予防にスーパーでまとめ買いに、赤い容器の流行っていますね(笑)腸が元気、消化が健全であると言う事は、腸の粘膜に損傷がないので、外からの外敵や既に住んでいる感染性の細菌が腸壁をすり抜けて血液に流れてしまうことを防いでくれています。
腸管は体内にあるように思われますが、実は体外と常に接している器官です。口から食べ物が入り胃から腸などを経て大腸から外界へ、腸管は排出しなければならない毒物や細菌に常にさらされています。食べすぎたり飲み過ぎたりして胃や腸が荒れてしまい痛い目に・・・これから年末にかけて注意しなくてはです(笑)
グルタミン、グルタミン酸は既に周知のことと思われます、このグルタミンは腸の粘膜の損傷を防いでくれるのです、体内の建築士とも言われています。欧米では大腸炎や高度ストレス下にある患者にこのグルタミンを投与するようです。残念ながら国内ではこの治療は受けられないので、分子薬学によるお薬となるのですが副作用を覚悟しなくてはなりません・・・高度なストレスがカラダに加わるとコルチゾールをはじめとするストレスホルモンが分泌され、その結果、骨格筋が崩壊してグルタミンが腸を守ろうと、一気に血液中に放出となります。
グルタミンは20種のアミノ酸のひとつで体内で合成、作られるアミノ酸なのですが、
このグルタミンは組織、筋肉などや血漿に、体内に最も多く存在してしるアミノ酸なのです。我々は常にストレスに見舞われるのでこのグルタミンが必要なので多く体内に存在、ということだと思われます。
9種の必須のアミノ酸ではないグルタミンは体内で合成されると言っても、出来ればグルタミンやアルギニンや、このアルギニンは内服液などに元気の源として入っていますね~そして以前話しましたBCAA、9種の必須の中の3つのアミノ酸、これらを食べ物として摂ることは大変ストレスに有効だと思われます。肉や魚や穀類のタンパク質をバランスよく、脂質に気をつけて~CMのチャーハン美味しそうですが、ほどほどです(笑)グルタミンはうま味で知られています~おかか、かつお節に多く含有しているようです、かつおはアルギニンも豊富なのでご飯には何時もおかかや海苔を多めに、でしょうか~タンパク質は量より質を考慮して日頃の食事を楽しんでいただけたらと思います。
様々なストレスにさらされている現代、肩が凝ったり呼吸が浅く感じたら人が居ない場所で深呼吸お試しを~風船をふくらますように口から長くフゥ~と吐いて、鼻からゆっくりと胸がふくらむように吸って、少しそこで息を止めて、そしてまた長く吐き出す、
の繰り返しを。2、3回でも気分スッキリ~です。