肩のインナーマッスルを守る
今日は僧帽筋や三角筋と言った手で触れることの出来る筋肉の下に存在する、縁の下の力持ちとして働いている筋群、インナーマッスルについて、特に筋トレ頑張っていらっしゃる方にお聞きいただけたらと思います。
インナーマッスルと横文字で言うと何だかカッコいい感じがします、人のカラダは深層の部分に沢山のインナーマッスルが存在しています、これらが表層の一番チカラを発揮する表層の筋群、アウターマッスルと協働作用で様々な動きが可能となっています。
このインナーマッスルの障害は将来の四十肩五十肩や腱板損傷などを引き起こす、一度痛めてしまうと触れない部位でもあるので完治が大変困難なものです・・・
筋トレの肩のメニューにある代表的なサイドレイズがあります。このダンベルなどを肘を伸ばし気味の状態で持ち上げる動作は日常生活でもよくあります~PCの前の方から本や資料を手元に、ヤカンをを持ち上げる動作は日常茶飯事ですね(笑)この動作は主に三角筋という表層の筋肉がメインとして働いています。この動作を補助しているインナーマッスルの主なものに棘上筋(きょくじょうきん)です。
棘(きょく)はトゲとも読みまして棘上があれば棘下筋(きょっかきん)もあります。
サイドレイズに戻ります~負荷を持ち上げる際に三角筋が収縮すると共に、この棘上筋が滑車のように巻き上げるように収縮し共同作用で負荷が上がることになります。
ちなみにこの棘上筋を刺激するインナーマッスルのトレーニングは詳細ははしょります~軽い負荷、チューブやゴムバンドや水中での負荷などで行うとアウターマッスルより
インナーマッスルの刺激となります。長くなるのでスミマセンです。
この三角筋と棘上筋の共同作用の際に物理的に致し方ない現象が起こってしまいます。
棘上筋が腕の骨、上腕骨や肩甲帯に挟みこまれてしまう現象です。
人の肩関節は肩甲骨と鎖骨と上腕骨で主に形成されています。最近、肩甲骨はがしという言葉がメディアなどでも流れました~マッサージなどではこの間に指をグイグイ入れて僧帽筋などを弛緩させる様~肩甲骨は元々体幹からはがれている状態、分離された状態で存在しています、鎖骨と上腕骨と共に人間しか出来ない(笑)様々な動きが可能となっています。
鎖骨は意外と縁の下の力持ちで調整軸として働いています。ここは手でも触れる部位です、転倒した際に骨折しやすい部分です~もしも転倒しそうになったら受け身をです(笑)
上腕骨はある意味ぶら下がっている状態なので、サイドレイズやショルダープレス、速いボールが投げられたり、壁を登ったりとホモサピエンスのなせる業です~
よく腱板損傷という言葉を聞かれるかと思います~三角筋やインナーマッスルの棘上筋、棘下筋やその他のインナーマッスルが束になった所に腱板が存在しています。沢山の筋群を一度輪ゴムで束にしている感じです。
腕はこれら筋群や腱板だけでぶら下がっている状態なのです、強い力が一瞬で肩関節にかかると脱臼してしまうのはこの訳です。この腱板が加齢に伴う筋力の低下や柔軟性の低下などで損傷してしまうと外科手術となることもあるようです・・・
体操の内村選手が平行棒で両肩を痛そうに押さえて、演技を中断した痛々しいシーンが・・・体操選手は筋トレイコール日頃の競技の練習の日々です、幼少の頃から始めて筋力が思春期と共に発達して吊り輪などが出来る頃には、インナーマッスルにも相当の負担が・・・アウターマッスルは触れる部位なのでケアはし易いのですが、インナーマッスルのケアは難しいのが現実です・・・
最期にインナーマッスルを守るサイドレイズで説明します~三角筋や棘上筋などのインナーマッスルを守るのはダンベルなどを上げる際に僧帽筋も使う、少し反動をつけても構わないので、首をすくめる様に僧帽筋、カラダ全体でサイドレイズするとインナーマッスルを守ることが可能になります。僧帽筋の筋トレにもなるので一度お試しを~
ベンチプレスも背中のアーチを作り脚も踏ん張り、少し脇を締め気味にカラダ全体で上げる~どちらも教科書とは真逆ですが、将来のことを考えると、ただ鍛えればいい、ではなく如何に安全に鍛えるか?後々を考慮していただけたらと思います。
スポーツクラブがまだ無くボディビルジムで筋トレを始めた頃、とにかく効かせる追い込む筋トレ、高重量を目指す筋トレでインナーマッスルが未だに痛みます・・・鍼やマッサージなどで度々治療しましたが・・・一度痛めると治療師泣かせになってしまいます・・・
オーバートレーニングお気をつけて下さいませ~