50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

股関節と殿筋で座る

座りながら演奏するピアノやバイオリン、ドラムなど腰痛で悩まされている方がとても多いようです。一日8時間9時間デスクでの仕事も大変です、土日だけでは疲れがなかなか抜けないハードワークです。今日は座りながら仕事をされている方々に少しでも、腰に負担のかかりにくい座り方、お聞きいただけたらと思います。

 

もしですが、10時間を超えるフライトで海外へ行く時、座席がエコノミーでしかも一番奥の座席でトイレに行くのもままならない様な状況、背もたれもも倒せないで肘掛けも使えない、さて到着した際に腰が痛くならない座り方どうしよう?

これに今日はお答えしたいと思います。少しウンチクお聞き下さいませ(笑)

そもそも人間が四足歩行から二足歩行に進化した際に、上半身の重さが骨盤に全てかかる宿命となりました。女性は出産もあるので内臓など全てを骨盤で支えることになり、男性より寛骨(かんこつ)骨盤が杯(さかずき)のように広く大きく進化しました。

前にもお話しましたが、骨盤とその下の2本の両脚の不安定な骨格、あの積み木を抜いてゆくジェンガで危ない状況とご想像下さい(笑)この不安定を安定させて前へ進めるようになるためにヒップ、お尻の大殿筋を人類は発達させました~1万年前にホモサピエンスとして東アフリカから歩いて全世界へ現在に今ここに居るのは、お尻の筋肉の発達ともうひとつは、股関節の深い部位にある腸腰筋(ちょうようきん)、最近はこの辺りを大腰筋(だいようきん)と言っているようです~この大腰筋は歩く時に両脚を持ち上げる主動筋、一番強力な筋肉、大切な筋群なのです。

 

脚を持ち上げる股関節の深い部位にある筋群と脚を蹴り出すことと二足の不安定を安定させる大殿筋、このふたつが強いとスクラムでも負けないカラダが作れるという訳ですね(笑)ラクビーもポジション、役割で筋肉の発達具合が各々違います、その視点で試合を観るのも面白いかと思います~

 

スミマセン、本題に~我々の二足歩行の骨組み、骨格は歩いたり走ったりジャンプしたり出来るような進化、筋肉が設計変更されて現在に至っています。長く座るという行為は特に近年、人類が直面した過酷な動作、行為なのです。長く座っていると腰背部に負担がかかるのは物理的に致し方なく、しかも動かないと脚の血液はなかなか上半身、心臓に戻ることがさまままならないので、肩は凝る頭はボーッとしてくるのは致し方ないことなのです。

重力に逆らって血液を足先から脳まで1分で巡るという難行を我々は日々行っています。動いていると静脈には弁のようなものがあるので、筋肉が動くことで心臓へ血液を戻すサポート出来ているのですが、10時間にも及ぶフライトはエコノミークラス症候群という動かないことで出来た血栓が肺などで詰まってしまって死に至ることに・・・

座業に従事されている方は少しでも何か理由をつけて、少し歩く動く行為をして血液を心臓へ戻すサポートをしていただきたいと思います。

 

腰背部に負担のかからない座り方ですが、上記の股関節の深部の大腰筋大殿筋を使う座り方、度々申し上げている鼠径部にボールペンを挟む感覚、股関節を屈曲という行為です。この動作を行うと腰背部にS字カーブが出来るのを感じられるかと思います。

感覚としてはお尻でヒップで座る感じになるかと~

このスクワットをしている様な座り方が腰背部に負担がかかりにくい、長時間のフライトにも耐えうる座り方です。座席をリクライニングさせると一時的には腰は楽になりますが、それを続けると腰背部のS字カーブが消え、腰の筋肉は酸欠状態に到着すると腰があれっ!?となってしまいます。

この座り方は腰背部の負担を軽減させる利点がもうひとつあります~それは危険時、エマージェンシーの際に直ちに立ち上れる、逃げる危険を回避できる座り方です。特に電車などで座れた時は背もたれに完全によっかからないで、鼠径部にボールペンを挟む感覚で座っていただければと思います。見た目も美しく機能と美しさの座り方です。

 

このスクワットをしている様な座り方は音楽家の方にためしてもらいたい座り方です。特にドラムなどで全身でリズムを刻むものは、この座り方で股関節でリズムをと意識すると腰や首の負担が軽減されます。話は少し違いますが、ヒップホップなどのリズムをアップでとる動きは得て不得手があります。何故なら盆踊りのアフタービートと違うアップビートのリズム感にいきなり変えることは難しいのが現状です~最近の子供たちはいきなりアップビートで入るのでヒップホップ流行っていますね。もしヒップホップを踊らなくてはならない時にはリズムを股関節で刻む、脚、膝ではなく股関節を柔らかく

使うことを意識するとアップビートで動ける時がくるかと~マイケルジャクソンの股関節の使い方凄いですね~彼のBAD、ユーチューブでお勧めです(笑)

 

股関節と大殿筋を鍛えてしなやかな柔軟性を保つことは、腰痛や膝痛、肩こりの予防だけではなく、生きてゆくエネルギーの源かと私は思っています。今日は長くなってしまいました~ありがとうございます。