3種のアミノ酸で健康に
ビーガンやマクロビオティックを実践している方やアスリート、運動をしている方に気をつけていただきたい3種のアミノ酸、分岐鎖アミノ酸(BCAA)について今日はお聞きいただけたらと思います。
随分と昔ですがスポーツドリンクでBCAAドリンクが流行したの、記憶に古いですね(笑)ローマ字でBCAA、日本語でぶんきさアミノ酸とよく意味不明~
まずはアミノ酸とは何ぞや?にお付き合い下さい。
アミノ酸の前にタンパク質ですが、タンパク質は大きく2つに分けるとアミノ酸のみで構成された純タンパク質と色素や金属、糖、脂肪などが一緒に構成されている複合タンパク質があります。
アミノ酸はドラッグストアなどでも販売されている様々なサプリメント、味の素のアミノバイタルは少し高いですがアスリートや病中病後にも大変有用なものです。病院で使われているあの輸液は殆どが味の素さんが開発したものらしいです、メイドインジャパン頑張れ~(笑)
複合タンパク質は肉から野菜から全てが複合タンパク質と言っても過言ではありません。米や小麦はアミノ酸や糖質に脂質のミックス、野菜類の豆類は豊富なアミノ酸や良い脂質が~ミカンやリンゴでも微量ですがアミノ酸は含有しています。
少し話は飛びますが、アミノ酸は我々ヒトのカラダを構成しているのは周知されています。
骨格筋、消化器官、腎臓や肝臓、心臓なども構成の基本はアミノ酸です。代謝を触媒する多くの酵素、代謝機能を司るホルモン、インスリンや成長ホルモン、脳内のドーパミンやセロトニンなども~アミノ酸が鎖のように結合した状態で、これをペプチドと言います。これが免疫機能に大切な抗体に働く、と挙げれば枚挙にいとまがありません~
何故?アミノ酸さん(笑)はここまで重要なものか?ですが、生命が誕生するはるか昔、大体40億年前まだ地殻のマントルや陸もないドロドロした原子の海を想像してみて下さい~NHKの様になってまいりました(笑)30億年前くらいだと地殻は出来て陸のようなものが現れていたようです。豆知識ですが、お月様は地球に衝突した物が土星のようなリングになり、一つの固まりになりあの絶妙な位置に定まって海の満ち引きなどを現在に~です。お月様ありがとうです(笑)
その原始の海ドロドロのスープは多分ですが紫外線や宇宙線の刺激で、様々なアミノ酸が現れたのではないか?が今のところの説です。数十億年経過してもアミノ酸はタンパク質の基礎となる単位で、私たちはアミノ酸なしでは生きてゆけません。
大体20種のアミノ酸で構成されている我々ヒト、9種が体内では作れないので必須アミノ酸と呼ばれています。では残りのグルタミンやアルギニン、アスパラギンなどが有名ですがこれらは体内で酵素を触媒に作られています。ヒトは9種のアミノ酸を食べ物として摂ることを選んで、進化してきました。
簡単に説明は出来ないのですがお聞きください~アミノ酸を作る際に一つ一つの細胞に、あの脂質たっぷりブニブニしたゼリー状の細胞には核というものがあります、生物の授業を思い出して下さいね(笑)
その中に遺伝子、DNAがあります。この中に設計図であるあの二重螺旋の遺伝子、30億の対になった合わせると60憶にも及ぶ設計図が大切にしまわれています。ヒトゲノム計画でスーパーコンピューターで解析されたようですが、実はその中で使われている遺伝子はほんの少しのようなのです。人体は小宇宙といわれるのはこの由縁かと思います。
この核からアミノ酸を作る際にペプチドという短い鎖が飛び出てグリシンやアルギニンやアラニンなどのアミノ酸を作っています。今もその瞬間誰に命令される訳でもなく、生命を維持するために・・・気が遠くなりますね~スミマセン~
この鎖になったペプチドがRNAと言われています。ワクチンの情報などでこれはメッセンジャーRNAなどと報道されています。ちなみにDNAがデオキシリボ核酸、RNAをリボ核酸といいます。
DNAはそう簡単に変えられては困ります、翌日起きたらスパーダーマンになっていたら大変(笑)あれは特殊なクモにかまれてDNAを操作されてしまったSFですね~早く人間になりたい~!!という妖怪人間ベムも遺伝子操作で作られた悲劇の物語です。皮膚ガンは紫外線が皮下の細胞内のDNAを傷つけてしまう疾患・・・食生活の偏りや化学物質やストレスなどでDNAを守り切れなくなること、気をつけたいものです。
スミマセン本題です~3種のアミノ酸バリン、ロイシン、イソロイシンは9種の中の3つです。何故?アスリートにまずは認知、知られるようになったかと言いますと、筋肉でよく分解されてしまうから、故にアミノ酸のサプリメントなどにはこのBCAA、分岐鎖アミノ酸が多く含有されているのです。
何故?分岐鎖ぶんきさは、ネットで一度クエン酸回路というものを検索してみて下さい。複雑です(笑)枝分かれしているアミノ酸のひとつがこのBCAAということで分岐鎖アミノ酸と言われています。
この3種のアミノ酸は動物系、肉や魚や乳製品類に豊富に含まれています。植物系の穀類や豆類にも豊富に含まれていますが、いかんせん量が違うのです。
アミノ酸はバランスと吸収率が重要なのです。食べた物が全て吸収され身になる訳ではありません、吸収率はどうしても動物系のタンパク質の方が研究データでも高いのが証明されています。吸収されないけれど食物繊維は腸内のフローラには免疫系にも大変有益です~私は今夜はどんぶりの切り干し大根の煮物、高野豆腐や野菜いっぱいです(笑)
高野豆腐は食品成分表で調べても植物系のタンパク質としては優等生、BCAAや他のアミノ酸が多いですよ~
ちなみに食卓によくあがるカツオ節、おかかのアミノバランスは凄い~です!ゴマやおかかを食卓にと思います~
イチロー選手がカレーライスに豚や牛など複数のタンパク質を入れていた、という報道がありましたが、アミノ酸のバランスを当時から分かっていたのはさすがです。
アミノ酸のバランスの偏りによる健康被害の研究はほとんどされてはいませんが、9種のアミノ酸はどうしてもヒトは食べ物として摂らないと生きてゆけない生き物です。植物も動物もヒトも元をただせば親類のようなもの、と言う事もできます。
既に世界は人口が70億をゆうに越しているようです~紛争や飢餓に直面している人々もいるのも現実ですが・・・これだけの人口の増加に寄与しているのは食の充実、アミノ酸をバランスよく摂取出来ているが為かと、私の考えですが如何でしょうか?
最後に分岐鎖アミノ酸の効果を列挙します~
● 肝臓を損傷から守る
● 減量プログラムに最適
● 術後の回復と活力を高める
● 運動能力を向上させる
運動している方は筋肉の損傷が激しいので特にアミノ酸のバランスを考えた食事にと思います。この時節柄、健康や体力、免疫を考慮するとタンパク質は動物系植物系をバランスよく織り交ぜたものを選んでいただき、自分の免疫系、DNAを守っていただけたらと思います。
もうひとつ、この分岐鎖アミノ酸のひとつロイシンは絶食時などにブドウ糖の代謝物として利用できる、ただひとつのアミノ酸のようです。つまり血糖値を安定させるための代替エネルギー源になると言う事です。
非常食にはカツオ節と高野豆腐をでしょうか(笑)