50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

カカトから歩く 機能と美を備えた姿勢

未明に無事に大統領の就任式を終え、バイデン大統領がジル夫人と並んで颯爽と歩くシーンがメディアで流れました。今日はシニアになっても障害に悩むことなく且つキレイな姿勢で居られる、歩き方についてお聞きいただけたらと思います。

 

誰しも自分がどの様な歩き方をしているか?そんなことはどうでもいい~と思われがちですが、長年の自分の歩き方のクセでシニアになる頃には、膝が痛い!腰が痛い!股関節が痛い!などの症状が現れるのはご存知でしょうか?

結論から言いますと、カカトから歩かないペタペタとした歩き方を長年続けると様々な障害に罹る可能性がとても高いのです。様々な治療を受けても日頃の歩き方、姿勢を意識、変えないとよくある膝痛などは消えない、通院の繰り返しとなってしまうのが現実です・・・

 

ではどうすればいいの?ですが、まずはカカトから自分が歩いているのか?一度確かめてみることです。映像で誰かに撮ってもらわなくても、自分の全身が映るウインドウなどで歩く姿勢、つま先が上がりカカトから歩いているか?一度何処かで観察をお勧めします~その時はナルシストになりましょう(笑)

 

次に悪い例と言ったら失礼ですが、カカトからではなく足裏全体でペタペタと歩く人を見つけて観察してみることもひとつです。これまた大変失礼ですがその方は決してキレイな姿勢では無いと思われます。私は職業上これがクセのように~スミマセンです(笑)

 

バイデン大統領夫妻に戻りますが、あの年齢でキレイに颯爽と歩けるのはカカトから歩くそしてもうひとつポイントがあります、それは拇指球の意識です。

自分の手の平を見てみると親指の付け根辺りの盛り上がりが見て取れますよね~ここが拇指球(ぼしきゅう)です。基本手の構造と足の構造は似ていると言うよりは殆どジグソーパズルの様な骨の数なども同じ構造をしています~何故なら昔は両手は前脚だったからなのです(笑)

 

前脚は手として進化し二足歩行で数十万年かけて世界を闊歩しています~手の拇指球は3つの強力な筋肉が発達して木にぶら下がるだけの機能が物を鷲づかみ出来るようになり、槍を投げたり石で叩いたりが可能に~現在では殺戮という現実ですが・・・

二足歩行という非常に不安定ですが長距離を移動できる骨格、姿勢のヒトは骨盤に大腿骨がジョイントされています。この大腿骨は一番硬い部位らしく常に体重などがかかるが故かと思われます。この骨盤からの大腿骨の部分を想像してみていただけますか?

 

外側から少し内側にVサインの様になっていますよね~男性より女性の方が出産の為に骨盤が横に広いので、女性の大腿骨の方が角度が大きいのが見て取れます。

 

シニア層で膝痛やよい言い方ではないですがO脚気な方多いのはこの角度が原因のひとつでもあります。

 

故に女性の方の方が歩く際に拇指球側(内側にです)に体重が乗らないと男性よりは膝痛やO脚の危険性がとても高いということに結論付けられます。

 

スミマセン、まだるっこしくなってしまいました~歩く際はカカトからはマストなのは様々な情報と同じですが、この拇指球側の意識がポイントです。

 

歩く際にカカトと少し外側から着き、小指側から最後に拇指球側とバイオメカニクス的にはこの動きを瞬時にしています。左右のカカトの減りが左右対称ではないのはロボットではないということです(笑)が、あまりにもどちらかに減り方偏っているのは、

多分そちらの足の重心が拇指球側ではなく小指側にあるのではないかと?故にその脚の膝や腰に障害の危険性が高いということになります。

 

ヒトのカラダは左右対称、バランスがとても大切なのです。バレエのバーレッスンは常にそれを確認、意識そして修正の繰り返しです。私のレッスンも基本エアロビクスなので、左右対称の動きで意識と修正をシニアの方々に指導しています。なのでレッスン中説明などが多くてうるさいうるさい~様です(笑)大事ではない障害は動いて改善されています。

 

歩き方に戻ります、カカトから着地して出来ればその脚が後方で地面を離れる時!

拇指球に体重が残っている!ことが重要なのです。極端な例ですがハサミが擦れあ合う動きでしょうか?ハサミのジョイント部分が緩いハサミはグラグラとした動きになってしまいますよね~古い裁ちばさみでグラグラのがありますよね、あれです(笑)

ヒトの脚は骨盤の大きさの性差や個人差で真っ直ぐでない、のは先ほどお話した通りです~

 

ハサミが擦れ合うように歩いていると思っていても、構造上どうしても足が地面を離れてから次の歩みに入る際に、つま先が外側に開いてしまう傾向にあります。

 

これ少し説明しにくいのですが、例えで、今年の箱根の駅伝の最後の10区の駒大と創価大のデットヒート、記憶にも新しいです~アンカーの両校のランが正面からずっと映し出されていましたが、一方のランナーの右足のつま先が後方から戻る際に開いているのが見て取れました。

実はランナーにとってこの外反(がいはん)の動きはあまりよろしくない動きなのです。つま先が後方で開く動作は膝関節にもよくなく、多分ですが右足の着地は少し小指側なのかもしれません・・・

トップランナーはハサミのような動きでキレイな走しりをします。短距離ならいいかもしれませんが中長距離の走りではいずれ障害の恐れがということです。

ランナーの障害、傷害の大半は自分の走り方の繰り返しの結果が・・です・・・解決策は他の助言を求める、素直に聞くなのですが・・・

 

ちなみに先ほどの外反(がいはん)は外反母趾(がいはんぼし)あの拇指球の外側の骨が変形してしまう大変な障害、聞いたことがあるかと~痛いので体重が必然と小指側になってしまいます・・・捻挫でよく小指側に捻ってしまう捻挫は内反(ないはん)捻挫と言います。

小指側に重心が乗っている傾向の方は何度もこの内反捻挫を繰り返してしまう傾向にあります。故に日頃の歩きの際の拇指球意識、小指側にいかない!が大切となります。

 

子供の頃の捻挫はそれを起因に膝や腰そして上半身へと長年かけて大事へと至る可能性があります。もし子供さんが酷い捻挫を起こしてしまったら、リハしたら動きの分かる治療師やPTの方を探して助言を仰ぐとよいかと思われます。捻挫は一生のことです。

 

長くなりスミマセン~整理しますと、カカトから歩くことは意識すれば容易に出来るかと~拇指球の意識は忘れてハサミの感覚で一本ラインを歩く、です。

本当は股関節のことも言いたかったのですが、そろそろお時間が~(笑)またの機会に~

多少カラダの上下動はあるので少し弾むような感じで歩いていただければと思います。

 

78年に公開されたトラボルタのサタディナイトフィーバーのラストシーンにリズムに乗って♪トラボルタが颯爽と歩く~少し古いですね~今はシャンプーの女性トラボルタの方が有名でしょうか(笑)