50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

腹筋運動の本来の目的

昔から美容や腰痛予防、ダイエット目的で現在も様々な腹筋運動が行われています~今日は腹筋を鍛える本来の目的についてお聞きいただけたらと思います。

 

最近はヨガの一環で腹筋を鍛えたり、器具の力を借りてコロコロや電気の力で腹筋をピクピクと~この周波の刺低激は昔から治療器として販売されていて、美容の世界へ波及したりと腹筋運動は多種多様あります。

あの故ブルースリーは動かせない筋群をこの低周波で鍛えていた伝説を聞いて、昔に肩こり用の低周波でピクピク行ったことがあります(笑)

 

お腹の筋肉は意外に薄い筋肉だとご存知でしょうか?腹筋運動をすると早く乳酸が溜まり痛くなりますよね~これは薄い筋だからなのです。お腹に子供を授かると腹筋は超薄に~故に出産後の腹筋群のリカバリーは大切となります。

肋骨の真ん中辺り胸の真ん中辺りから鼠径部に向けてと、意外と縦に長い筋肉なのです。腹直筋(ふくちょくきん)は長い筋なので途中に腱画(けんが)という腱で筋肉が分けられています、これがいわゆる6パックです。相当頑張らないと見られない6パックです(笑)

 

両膝を立てた仰向けの状態をイメージされて下さい~腹直筋が収縮するとお腹が見える位に上体が起きます~そこから腹筋運動の様に更に上体を起こすのは腹筋ではなく股関節の屈筋なのです。上体起こしと言うこの腹筋運動、案外辛いですよね~誰かに足を固定してもらったりと昔30秒で何回起こせるか?文科省のテストやりましたよね(笑)腰にも負担がかかるので軍隊などでも中止するところもある様です。高齢になっても数回は出来るのが理想かと思います。腰背部が硬くなるとこの丸めた起き上がり動作は出来なくなるようです。

 

毎日この腹筋運動を行ってもお腹周りの皮下脂肪は減らないのが現実です。他にエアロビック運動などある程度脈拍を上げて保つ運動と健康を害さない栄養のコントロールが必要です。

カラダの筋肉は柔らかい弛緩した状態が理想なのは言うまでもないですね~拘縮した状態が肩こりや腰痛などの障害です。なので過度な腹筋運動は消化器の機能を阻害する可能性があるので注意したいものです。適度に行うと腹圧を高めたり、腰痛予防にもなるので無理なく行いたいものです。

 

腹直筋の下にある腹横筋(ふくおうきん)最近メディアでも取り上げられています。この横に走っている腹横筋はカラダの全面では強靭な線維帯と共に腹腔を守っています。腹腔はまるで形を変えるバルーンのようなものです。表面の腹筋群は上体を起こしたりひねったりと言う動作を行い、深い部分の筋群は内臓を守ったり、骨盤の下方にある筋群は内臓が下がるのを防いだり、尾籠な話でスミマセン、生殖に関する括約筋(かつやくきん)が活躍しています(笑)

 

では腹筋運動をしないと生きてゆけないのか?ですが、結論は腹筋運動、筋肉を収縮させる運動を敢えて行わなくても生きて行けます。姿勢を保ち1日立っているだけでも十分に腹筋群を使う、鍛えています。その為に腹筋群はエアロビック系の遅筋がメインで体幹を保持することが出来ています。腹筋がもっと厚く頑健な筋群だとしたらカラダを自由に動かせません、ロボットみたいになってしまいます(笑)

 

バレエダンサーは見た目よりは強靭なカラダ、筋力を備えています。脚力は相当のもののようです。自体重での長年の基本のバーレッスンで全身、体幹の腹筋も鍛えられています、敢えて腹筋運動はしなくてもです。

 

さあ貴方も外出するときはバレエダンサーになったつもりで(笑)胸を張って歩いたり立ったりで腹筋群を鍛錬しましょう~!座っている際は鼠径部にボールペンを挟むようにお座り下さいませ~