コレステロールは運動で減るのか？

女優の八千草薫さんがお亡くなりなりました・・・昭和の名優でした、ご冥福をお祈り申し上げます。今日はコレステロールについてお聞きいただければと思います。

会社や年一回の健康診断が近いづいてくると、唐揚げを焼き魚に変えたり、少し運動頑張ってしまったり（笑）誰しも覚えがあるかと思われます～結論から申し上げますと、

運動でコレステロール値は殆ど左右されません。中性脂肪値は運動で減る余地はありますが、あまりにもハードな強度の高い運動だと逆にカラダの蓄積している糖分を使うので、脂肪は減らない～この部分はタンパク質と脂質と糖質の微妙な相関関係が複雑なので割愛させていただきます～スミマセンです。

まずコレステロールは脂質の中のひとつです、脂質は大きく３つに分けると中性脂肪、そして脂肪酸これは飽和とか不飽和と言われる脂肪酸、サラダ油やオリーブオイルや流行の亜麻仁油などですね、そしてコレステロールです。中性脂肪とコレステロールは厳密に言えば全く違うものなのです。

脂質のうちで直接エネルギー源となるのは遊離脂肪酸（ゆうりしぼうさん）というものです。これも常に他の脂質と同じく血液の中に流れています、運動などでこの遊離脂肪酸が足りなくなると中性脂肪を分解して、遂にファットバーン、脂肪燃焼となる訳です（笑）先ほどハードな運動ではと言いましたが、この遊離脂肪酸を使い中性脂肪も分解してエネルギー源とするには、あまり激しくない強度で長めの持続時間がキーポイントとなります。これはテレビショッピングではないですが個人差があります（笑）

最近は腕時計式で脈拍を計測できる優れものがあるようです～カラダにローインパクトで３０分～６０分と無理なく続けることの出来る運動、エクササイズを選んでいただけたらと思います。

食事をすると食べ物は腸管で消化吸収されて肝臓でコレステロールや中性脂肪が作られ、血液で全身に運ばれます。この際に運びやすくためにタンパク質、リポ蛋白と言いますが、この船の役割をするリポ蛋白と一緒に中性脂肪とコレステロールが乗船して全身への航海となります。この船に乗るとLDLやHDLなどにコレステロールは変化します。

LDLは悪者にされていますが、中性脂肪とLDLなどのコレステロールは

細胞膜を構成する大切なもの、細胞内の核やミトコンドリアなどを司る大切なものです。あと性ホルモンの原料になったりストレスに対抗する脳内のコルチゾールの原料にもなっています～胆汁酸やビタミンDの原料にもと、コレステロールが高い方が長生き、長寿と言われているのはこの訳です。

薬剤で肝臓でコレステロールを作る酵素を阻害、コントロールすると血液中のLDLなどが減ると言う高脂血症治療薬があります。抗がん剤で治療を始めると正常な細胞も攻撃してしまうのは既に周知されています～頭皮の細胞だと毛髪が抜けてしまったり、胃や腸の上皮細胞だと食欲不振や嘔吐などと・・・

HDLコレステロールは全身への航海の帰りにカラダの不要になったもの等を運んでまた肝臓へ戻りリサイクルと大変お利口さんなコレステロールです。運動を継続するとこのHDLは増加する傾向にあります～この大切な役割を持つHDLも薬剤で減らしてしまうと副作用もです・・・

体内で作られるコレステロールは摂取されたコレステロール量が増えると減少し、一定に保たれる、上手く調節がされています。暴飲暴食をしてしまって増えるのは中性脂肪値だったり食べすぎたご飯や脂質の結果です（笑）中性脂肪は食事後上昇して６時間、８時間と経過するとまた元に戻りますのでご安心を～検査の前夜に食事はそんなに気をつけなくても大丈夫かと思います。

卵は以前は嫌われ者でした～民間療法で卵黄油というものご存知でしょうか？随分と昔から江戸時代では将軍？が愛用していたとか、卵黄だけを煮込んだもので現在は中性脂肪を下げたり高血圧、心臓機能に良いなどとサプリメントとして販売もされています。卵の卵黄はコレステロール値を上げるという呪い！？は全くの噓です。１日２０も３０個も卵でタンパク質を摂ろうとすれば危険ですが、昔たまごダイエットも少し流行りました～超危険です。

何故？卵黄が中性脂肪を？ですが卵黄にはリン脂質、レシチンと言えばお分かりですね～加工品などにも添加されている乳化作用がある物質です。コレステロールや中性脂肪は脂質なのでこの乳化作用で血管壁への沈着を防ぐので、様々な効用となります。

私はレッスン前には卵２個と納豆１パックはマストです～ロッキーのように生で確か６つ７でしたか？ゴクゴク飲んでましたが、あれは映画ですね～あの後ロードワークして有名なシーンです♪（笑）

悪玉という名がついてしまったLDLコレステロール、そんなに悪いヤツではないので

優しい目で見ていただけたらと思います（笑）