50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

コレステロールに善玉、悪玉もない

HDLコレステロールは善玉、LDLコレステロールは悪玉と完全に善悪の区別がされてしまっています~しかしLDLは実は命と健康を守るために欠かせないコレステロールである~今回お聞きいただけたらと思います。

生きてゆく上で欠かせないタンパク質・炭水化物・脂質の栄養素、その脂質の中の一つがコレステロールと呼ばれています。他に中性脂肪、あと脂肪酸、これは飽和、不飽和、動物性とか植物性と呼ばれる脂肪があります~詳しくは省略します。

 

コレステロールは実は8割は肝臓で作られています、ロッキーのように生卵を何個もゴクゴク飲んでも(笑)現実は肝臓で作られるものなのでその分血液中のコレステロールが増えるという訳ではありません。数時間、中性脂肪値は高くなりますが時間と共に戻るようです。健診前に一度飲み食いしたことがあり、中性脂肪値が1000近くに(笑)薬を処方されてしまいました~

 

コレステロールは水に溶けない性質なのでタンパク質と一緒になりリポ蛋白という形で体内を巡っています。リポ蛋白は船のような役割をしていてコレステロールの大きさによりLDLHDL、VLDLなどと呼ばれています。LDLは低比重リポ蛋白、HDLは高比重リポ蛋白、LDLは悪玉、HDLは善玉と天使と悪魔のようにレッテルを貼られてしまいました・・・

LDLが動脈硬化を引き起こすのは各時代、各国で動物実験などの研究でLDLが原因とされてしまっています~現在はLDL自体は欠かせないもので、問題は酸化したLDL、ということが分かってきました。

LDLコレステロールの主な働きを列挙します~

 

● 細胞を構成する成分

● 性ホルモンの原料

● コルチゾールというストレスに対抗するホルモンの原料

● 胆汁酸の原料

● 骨を強くしたり、免疫機能のためのビタミンDの原料となる

 

細胞自体を形成するのに大切なコレステロール、60兆ある各細胞は生物の授業で一度は見たことがあるかと~ゼリー状のブニブニした細胞の中に核、この中にDNAが~他に有名なミトコンドリアなどとバクテリアのようなものがウジャウジャしています。これらの細胞の膜や細胞自体を守っているものがコレステロールなのです。

 

この細胞の核にあるDNA、遺伝子を狙っているのが新型のコロナウイルスです。

故に常に健全な細胞膜が大切、中には大切な遺伝子、DNAがあります~コレステロールの膜でしっかりと守っていることが健全ということです。

 

先ほど酸化したLDLと言いました~LDLを酸化させる原因に活性酸素があります。

水素水が流行りましたが水素水は活性酸素を除去?防ぐ?という触れ込みでスポーツクラブなどでも販売されるようになりました。この活性酸素も実は悪者扱いされているものです~酸素は肺から血液に乗り全身へ、そして先ほどの細胞の中のミトコンドリアへ~ここでエネルギーを作り人間は生きています。この際に活性酸素が発生してしまうものをある酵素がちゃんと消し去る、飽和かな?均衡を保っています。常にカラダには2パーセントほどの活性酸素が存在しています。活性酸素はちゃんと重要な役割があるようで白血球が病原体を分解する際に実は欠かせないもののようです~

 

話少しそれますが、美容家の佐伯チズさんがALS、筋萎縮性側索硬化症で亡くなられたとの訃報が・・・ALSは脊髄と脳の一部が壊れ徐々にカラダが動かなくなる難病とされています。原因のひとつに活性酸素があります。酸素毒という言葉聞かれたことがあるでしょうか?酸素は人間にとって諸刃の剣、細胞レベルで常に活性酸素を消し去ることをしているのですが、この消し去るSOD(スーパーオキサイドジスムターゼ)と言う酵素が働かない病のようです・・・

 

SODが働かない、酸化したLDLは細胞内のタンパク質や細胞膜などを傷つけてしまい、細胞機能が低下・・・細胞が働かない、エネルギーを作れなと老化の促進動脈硬化、その結果、脳卒中心筋梗塞ガンを促進させてしまいます・・・

 

活性酸素が増えてしまう原因に化学物質があげられています。アレルギーの研究者によると、工場排気排気ガス不飽和脂肪酸を過剰に摂取などにより、SODをつくる細胞にダメージを与えてしまいSODが減ることにより、結果、活性酸素が増えリンパ球が刺激されてしまいアレルギーの発症となるようです。アレルギーはリンパ球の増加により

IgE抗体が作られやすい状態です。現在、コロナウイルスのIgE抗体やIgG抗体を調べる検査が出来るようになったようです~花粉にこのIgE抗体が出来てしまうと毎年この抗体がヒスタミンなどの刺激物質を・・・花粉症とあいなります・・・

 

スミマセン~長くなってしまいました~最後に、コレステロールは細胞レベルで欠かせない大切なものです。動脈硬化など防ぐには酸化した脂肪酸、動物性の脂肪よりも心配なものは酸化した不飽和脂肪酸、サラダ油やコーン油などを使った揚げ物や炒め物の酸化した脂肪酸を極力減らすように努めていただければと思います。

変な例えですが、サラダ油などで揚げたトンカツよりもラードで揚げたトンカツを(笑)ということです~