50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

2時間の壁を越えるには?

先日遂にフルマラソンで2時間を切ったケニアのキプチョゲ選手、走っている動画を観ましたが凄い!の一言です。今日は少しマニアックな視線で長距離の走り方についてお聞きいただければと思います。

お時間があればキプチョゲ選手の走り、分析で検索いただきご覧になっていただますと、脚の回転で走っているのが見て取れます。まわりのペースメーカーと比べるとキプチョゲ選手の脚の回転は、後方への回転が大きくカカトがお尻に着きそうな位の円を描いています。この脚の動き、なんだかサラブレッド、競走馬が飛ぶように走っている様だと思われませんか?

 

前に人間の巨大なヒップを話させていただきましたが、サラブレッドの後ろ脚のヒップも見事な筋肉をしていますよね~鶏のもも肉の様な形をしています。馬が時速60~70mの速さで走れるのはこのお尻、殿筋群があるからなのです。人間は二足歩行と進化すると、前に進む為やカラダの安定の為に大殿筋がカラダの比率から見ますとデカく、巨大に進化しました。このためジャンプしたり重い物を持ち上げたり、走ったりと出来ています。

馬の後ろ脚で発達しているのは、お尻とハムストリングスと言われる大腿二頭筋です。

このハムストリングスの力でサラブレッドはあれだけの速さで走れると言っても過言ではないのです。ハムストリングス脚を後ろに巻き上げる筋肉です。二足歩行になり人間はこのハムストリングスは退化、設計変更をしてその分、カラダを安定させる事と前に歩く為にヒップ、大殿筋が発達して現在に至っています。

 

話それますが、100m走は10秒ほどの競技なのでサラブレッドの走りは当てはまらない点もありますが、脚の回転という点では同じものがあります。あのウサイン・ボルトさんの走りを思い浮かべてみると~踏み出す、蹴り出す力は当然必要ですが、後半の70m以降を力まずに走り抜くには脚の回転が大切となります。後半に力んで失速してしまうのは太ももを前にの意識が、脚の回転を妨げてしまうのでしょうか?難しいところです・・・

 

フルマラソンであのキプチョゲ選手の回転の走りを日本人が再現、真似ればいいのですが、ケニアの高地で走るとか、タイムばかりで相変わらず視点がずれているのが現状です。

アフリカ勢などの速い選手たちは脚の細さが際立っていますが、大殿筋はしっかりと発達しているのが見て取れます。マラソンランナーも軽い負荷でいいので股関節の屈筋群殿筋群をスクワットなど鍛えて太ももで走らない脚の回転で省エネで走る、を実現していただければと思います。日本人のランナーも体力的には決して劣っていません、走るという動作、行為を様々な視点でみて試行錯誤していただければと思います。