50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

高タンパクは諸刃の剣

6月に台湾から与那国島まで丸木舟で3万年前の航海を再現、見事に到着、達成したニュースが流れました。その頃は日本もまだ農耕民族ではなく狩猟民族だったようで、歴史教科書の縄文のあの竪穴式住居ですね(笑)最近は骨のDNA解析で狩猟民族だった頃の方が寿命が断然長かったと判明されました~要は狩猟で多くの肉類などのタンパク質を摂取出来ていたので、寿命は長いのですが人類の繁栄には農耕民族の現在に至ります。

 

今日はタンパク質の重要性と摂り過ぎによる弊害についてお聞きいただければと思います。まずタンパク質は人のカラダの組織は細かく言いますと細胞、DNA、筋肉や内臓まで全ての組織が常に代謝していて、それらを修復するのにタンパク質は主に使われています。タンパク質は20種のアミノ酸、うち9種が必須アミノ酸が言われています。この20種たらずのアミノ酸を人は駆使して体内で多くのアミノ酸を作り、生命を維持しています。

そのうち9種は体内では作れないので食事などから摂らなければなりません~植物は全て自分の中で作ることができるお利口さんです(笑)人間や哺乳類はこの9種のアミノ酸は作れないので、このアミノ酸のバランスはとても重要なものになります~ひと昔前は8種でしたが現在は9種となりました。このアミノバランスを説明する例があります、桶の理論と言いまして、木の桶をイメージされて下さい。板が9枚組み合わされていて完成の形ですが、ひとつのアミノ酸が足らず桶の淵が下がってしまっていると、水は外に流れ出てしまいます。

この代表例が白米です~9種のうちのリジンというアミノ酸が足りないので他のアミノ酸代謝の過程で無駄になってしまうようです。しかしこの白米、ご飯に納豆や豆腐入りの味噌汁などの食べ合わせでリジンは補填されるのでOKとなります。ご飯もアミノ酸澱粉に食物繊維が入ったものとして考えるのが良いかと思います。江戸の庶民が朝食でこの様なアミノバランスの食事をしていたのであのように繁栄出来たのでしょうか~当時は世界でも一番人口が多い、江戸八百八町でした(笑)

 

話が長くスミマセン~アミノバランスは詳しくは割愛させていただきます。要は肉や魚や卵や乳製品に穀類をまんべんなく食べていればタンパク質不足にはなりません~

現代は不足よりも過剰な摂取を心配、考慮しなくてはなりません。タンパク質は窒素が含まれています、糖質や脂質は含まれていなく代謝の過程でクリーンエネルギーです~植物がそうですね~

水や二酸化炭素として排出されますが、この窒素は肝臓が頑張って働いてアミノ酸尿素に変え、腎臓はそれを排出するために大量の水分を使って尿素を血中から洗い流す必要があります~そうすると一時期カラダの水分は少なくなり、その場で沢山飲んでもカラダは直ぐには貯蓄、元には戻せるようにはなってないようです・・・過剰なタンパク質は代謝の過程ですい臓や肝臓、腎臓に負担がかかりますのでお気をつけ下さいませ~

タンパク質をたくさん食べて体重が減る、減少するのは体内の水分が減っているからなので健康を考えるとあまり望ましいことではないと思われます。

これに糖質制限が加わるとカラダは脳やカラダを動かすエネルギーをタンパク質から糖質、グルコースに変換してエネルギーとするので、結果、筋肉などはやせ細ることとなってしまいます。ボディビルダーは現在試合に向けてカラダの絞り、減量の時期です。彼らの筋トレしながら体脂肪を1%に!?筋肉は保ちながらの食事は綿密に計算された内容です。タンパク質、アミノバランス、糖質の量に脂質や塩分の管理と近くで見ていると、凄い~の一言です。故に彼らはこの時期外食は一切出来ない状態、立ち食いそば屋で、かけそばさえも塩分がです。体重100㎏から80㎏へなんてざらのようです~大会が終わるとその反動は見ていても顕著です(笑)

 

昔は厚労省はタンパク質は体重1㎏につき1gと推奨していました!?これではお肌もカサカサ、髪の白髪にと、おまけに元気が出ない~とんでもないことになってしまいます。現在は普通に食事していればタンパク質が不足するこはめったにありません。菜食中心とする主義の方は考えてタンパク質、アミノバランスを考慮する必要がありますがが、一般の方は過剰に摂りすぎることによるカラダの疲労を注意していただければと思います。

カラダの修復に必要で元気の源であるタンパク質、そうめんを昼に食べるようでしたら、タンパク質が足りているか?テレビでめんつゆにヨーグルトを入れると美味しい~を見てこれは良いタンパク源かと試したらイマイチでした~(笑)