代替肉の盲点
今日は代替肉の栄養面から見た盲点についてお聞きいただけたらと思います。
少し前メディアではフェイクミートなどと報じていた代替肉、昔からあった商品なのですがグルテンミートとはるか昔は言われていました~大豆や小麦などを代用とした所謂
見せかけのお肉なのですが、言われないと代替肉とは分からないものと現在はなっています。
米粉のチーズも開発されたようです、チーズはあの乳脂肪が美味しいのですが、あのトロッとした罪悪感の塊がたまりません(笑)
では代替肉の栄養ですが結論から言いますと、現物、本物の肉類に比べるとアミノバランスが劣ることなのです。
大豆などの植物性のタンパク質を代替えすることにより、確かにヘルシー、人口増加や食料自給の問題も相まって増々これからこの手の食品は一般家庭に入り込んでくるでしょう・・・
ではこの代替肉って本当にヘルシー?なのでしょうか?加工するにあたり添加物などは生産側を信じるとして~
アミノバランスってところで何?ですよね~
アミノ酸って簡単に言うとパワーストーンで作ったブレスレットありますよね、このブレスレットがタンパク質とします、これが壊れて石がバラバラになったものがアミノ酸なのです。変な例えですね(笑)
このブレスレットの石は20種が繋がっていて、この中の9個、9種は必須アミノ酸なのです。この9種は食べたり点滴という手もありますが、いずれにせよ外部から体内に入れて消化、酵素などで分解吸収されてこの9種を補わないといけないのが人間、そのように進化してきたのが人類なのです。
人類が存在する以前から地球に生存していたのは植物です。この植物は9種のアミノ酸は補わなくても自分で作れる、人間より超エライ先輩なのです(笑)
我々は動くことを選択進化したが故に、9つは補わないといけなくなったのです。
代替肉の内容物のメインは大豆です、アミノバランスは上記した9種のアミノ酸が全てバランスが取れたものをアミノ酸バランスがGOODとなります。
それがカラダにいいのは後程説明しますね~卵や肉類がこのアミノバランスを100とすると大豆は確かに畑のお肉と言われているだけに良いバランスなのですが、唯一
100に満たないものがメチオニンなのです。
覚えなくてもいいのですが9種列挙してみます。
ヒスチジン イソロイシン ロイシン リジン メチオニン フェニルアラニン
小麦と米ではアミノ酸バランスはほんの少し米に軍配が上がり、量としては少し劣るのですがバランスが良いものがジャガイモなのです。今は玉ねぎ高いですがおジャガは安価なので助かります(笑)
ジャガイモは南米からヨーロッパに渡り有名なのは、アイルランドが栽培に適していたのでしょうか、数百年で人口が何百万も増えたそうです。小麦のアミノバランスより
ジャガイモの方がアミノバランスが良いので人口増加となりました。しかしジャガイモの疫病のまん延で人口がまた減少となり、このタイミングでニューフロンティア、アメリカへの移住となったようです。
映画タイタニックのジャックがイギリスからニューヨークを目指して~ありましたよね。あの船の舳先での有名なポーズ、懐かしい~です(笑)
小麦と米はひとつ欠けたアミノ酸があります、それはリジンです。小麦で20位、米で50とひとつポコッと欠けています。これを補う為にご飯を5合くらい食べれば100になるのですが食べ過ぎですね~江戸の庶民は朝に一人5合をお釜で炊いて1日分としたようです。ご飯に味噌汁や納豆、豆腐などでなんとかリジンを補って潤滑な生命維持、繁栄となっていました。
大豆に足りないメチオニンも米などとの食べ合わせで9種を満たしていたのが、人類の歴史なのです。今は地球の温暖化が騒がれていますが、長い地球の歴史から見ると寒冷期の方が大事な時期、火山が立て続けに噴火して噴煙が1年以上太陽を隠してしまった時期などは植物は光合成出来ないので、人口は激減、疫病は流行る戦争は起こるなどと
・・・人類は温暖期に河川の氾濫などを繰り返し肥沃な土壌で植物が繁栄、人類も同じく繁栄とその繰り返しです。
変な話ですが、温暖化が進むと北海道でも簡単に稲作が、他の野菜や果物も北海道産の美味しいミカンなんて日が来るのかもしれません~その前に北海道の主権を守らんとで
すね(笑)
最後にもうひとつ9種のアミノ酸が大切な話をお聞き下さい。上記の中のバリン、ロイシン、イソロイシンというもがありますよね。
この3つはBCAA、分岐鎖アミノ酸といわれるものです。最近プロテインバーを見ると
タンパク質20gなどと明記しているものが増えました。各々の活動量によって当然体格もですね、1日少なくても80gの目安かと思われます、それもアミノバランスが獲れた状態で。
よく120gと言っているのもありますがよほどの運動量のある方、全部のアミノ酸が潤滑に吸収される訳ではなく、過度なタンパク質の接種は過度なアンモニア、尿素が発生するので肉体には余計なエネルギーを使わせてしまいます。
タンパク質を多く摂取しているとしたらビタミンB群をサプリで摂ったり、ビール酵母でもいいです、あとその尿素の排泄の為に水分を多めに摂ることをお勧めします。
この3つのバリン、ロイシン、イソロイシンはアミノ酸にも関わらず筋肉で分解、使われる大切なアミノ酸なのです。運動をされている方は要は代替え肉よりは本物お肉、
アミノバランスが良いものを摂る方が良い!と言う事になります。
植物が生きるには土壌の栄養、水と太陽の光で光合成をして生きています。しかもCO2を吸って酸素を放出してくれる大変クレバーな生き物です。
前回話したミトコンドリアですが、植物の中にも存在していて光合成でエネルギーを発電して生きています。
ヒトのこのミトコンドリアを発電させる物はなんでしょう?チコちゃん風に(笑)
60兆ある細胞ひとつひとつにあるものすごい量のミトコンドリアを動かすものは、
糖質、タンパク質、脂質になります。
糖質はメディアの宣伝も相まって悪者扱いされていますが、ミトコンドリアを発電させるクリーンな物は糖質なのです。ご飯を5合食べれば当然余ったものは脂肪に転化されるのは自明の理です。
しかし火付け役の糖質が不足、無かったりするとヒトはまず体タンパクを分解してミトコンドリアへとなります、次に脂質へとなります。
この体タンパクを分解はあまりよろしくないことで、上記のBCAAがあればそれをエネルギーにしようとします。運動前や途中、運動後に摂るアミノ酸はこのBCAA、分岐鎖アミノ酸が多く添加されています。
この糖質とタンパク質と脂質のバランスの詳細は別な機会にします、長くなるので(笑)
要はヒトは肉だけご飯だけと単一の食物だけでは人生100年を楽しく健康に(笑)
生きてゆけないのが現実です。生命保険のCMみたいです~!?
例えば糖尿病なってしまった、脳血管発作、脳卒中になってしまったなどこのような場合は代替肉などの植物性のタンパク質に変えたりとお勧めします。
極端ないわゆる菜食主義は一見ヘルシーかもしれませんが、人体の細胞レベルの営み、活動を考えるとやはりアミノバランスを考慮かと思われます。
日本人の九司(くし)さんが広めた、マクロビオティック来日したトムクルーズやマドンナなどマクロビオティックを実践していたよう。マクロビオティックはちゃんとしたアミノバランスを考慮したものです。
肉類や乳製品は当然脂質も含まれます、故に鶏皮ははがしたりと~過度な飽和脂肪と酸化した植物脂肪、美味しい~鶏の唐揚げですね(笑)ほどほどにです~