50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

首・肩の障害を防ぐには

中日の松坂投手が首の手術で戦線離脱するとのニュース・・・手話通訳士の方々が首や腕、肩などの障害、頚肩腕症候群(けいけんわん)で悩まされているとの報道が。

今日は職業病と言ってもいい手、腕、肩、首の障害についてお聞きいただけたらと思います。

 

誰しも悩まされる肩や首の疲れ、嫌な障害です・・・本題に入る前に池上彰さんほどではないですが(笑)肩甲骨や手についてお聞きください。

 

肩甲骨は背中の上の方に存在するのは、よく動く骨なので感じられますよね~犬や猫などにも肩甲骨があるのはご存知でしょうか?人間も昔、500万年ほど前に猿人、前脚を使わなくなり、現在の我々の祖先のアファール猿人というらしいです、320万年前に完全に前脚は腕、手になったそうなのです。

 

ヒトは二足歩行になり前脚が解放され手がいつでも使える恩恵を受けました~何時でも四六時中前脚を器用な腕として使えるようになりました。そして物を速く遠くへ投げられたり、手話で言葉を伝えるなどと進化、発達し、脳も1400CCとバランスとして頭でっかちな!?

生き物に~更に500万年後はヒトはどの様なカタチになっているのでしょうか(笑)

 

肩甲骨に戻ります~犬や猫ちゃんの肩甲骨はあまり動かなく、関節はヒトと違い後ろ脚と同じソケット状の球関節です。ヒトは股関節がソケット状の球関節に近いもので、ヒト肩の関節は超浅めの球関節超不安定関節と言っても過言ではありません。

 

子供さんが肩関節を脱臼したり、高齢者が転倒して肩関節を脱臼しやすいのはこの為なのです。ヒトの腕は前脚から解放されて様々な動きが可能となりました~これは不安定な関節がなせる業、ラジオ体操でブンブン腕を回しますよね(笑)胸郭、体幹に肩甲骨が滑る様に動き、鎖骨は調節軸の役割をして、物を投げたり手話をしたりと猿人と違う動きが現在可能となっています。

 

変な話ですが、肩のインナーマッスルの幾つかと腱板という関節を繋いでいる、強いゴムのようなものをサクサクッと切れば、肩関節から腕は簡単に切り離せることが出来ます。ヒトの肩関節は自由を得たのですが、決して強いものではないと言うことを念頭に置いていただけたらと思います。

 

体操の内村選手は長年の関節まわりの酷使でインナーマッスルはボロボロ・・・鉄棒だけに種目を絞るのはこの為かと思われます。インナーマッスルは一度痛めてしまうと

なんせ直接触れない箇所にあるので、鍼や灸、マッサージなどの徒手療法を駆使しても

なかなか完治は困難な障害です。かれらはスポーツ、職業としてなので致し方ない部分はありますが、一度痛めてしまうと晩年まで付き合わなくてならない障害です・・・

 

もうひとつお付き合い下さい(笑)日々使っている手、親指に少しフォーカスします~

親指は他の4本の指と違い様々な動きます。昔のパチンコは親指でビンビンと玉を弾かなくてはならず、よく手首を動かす様が見られました~親指の腹のはこんもりと大きく3つの筋がありまして、この筋でヒトは物をつかむことが可能となっています。チンパンジーはつかむではなく、鷲づかみをしています。この親指の発達、実はこの親指の付け根にある関節も不安定な関節であるが故に、パチンコも出来てワイングラスもそっとつかめるように(笑)ヒトは前脚を進化させてきました。

 

指は物を剥いたり編み物をしたり、ピアノを弾いたりとヒトたる由縁の様々なクリエイティブな動きが出来ます。指や腕、肩関節は使えば疲労が溜まるのは致し方ないことなのです・・・

しかし予防として筋群をストレッチングするだけで筋疲労は和らげることが可能です。

 

私も仕事柄ストレチングは日々欠かせないものです、60近くになると更にです(笑)

若年でもケアを欠かしてしまい一度傷害、障害を負ってしまうと長年付き合わなくてならなくなってしまいます・・・20代で行った筋トレで肩関節のインナーマッスルはボロボロ、レッスンで自分の腕を動かしているだけでウ~ッということもです・・・

 

筋トレで肩関節の負担を和らげる方法としましては、まずインナーマッスルに特化した種目、リアレイズなどはボディビル以外ではお勧めできません。よくあるサイドレイズもです~三角筋のあの焼けるような痛み、パンプはインナーマッスルに超負担がです。

上半身の筋トレでひとつだけ選ぶなら、私は綱登り、ローブ登りです。レスリングの吉田さんがよく腕だけでロープをすいすい上っているシーンを報道で観たことが~

 

脇を締めることにより肩関節への負担はある程度軽減出来ます。ジムの背中の種目でラットプルダウンというのありますよね~この種目でしたらアンダーグリップでバーの中央近くを握り、親指でしっかりと(笑)脇を締めながらです。

この動作は引く動作ですが大胸筋もしっかり使っています、胸肩背に腕と上半身はこれだけでも十分に筋力の発達、維持が可能です。

 

長い時間のPCワークでも出来れば脇を締める感覚で、少しPCに近づいて脇が締まる位置にです。椅子は少し高めにして肩が上がらない、専門用語ですが肩が下制したポジションにすると肩こりの予防になるかと思います。このポジションは胸を張った姿勢なので、背中が少し弓なりS字カーブになるので、必然的に股関節が屈曲、私の表現ですが鼠径部にボールペン挟み(笑)です。

 

この姿勢はいわゆる外観的にも美しい座り姿勢なので腰痛に悩んでいる方にもお勧めです~そうチョーヤ梅酒のCMでマジックアワー編という、海辺で女性が椅子に横向き座りグラスを傾ける数秒のシーンが流れています。この女性の方の座り方が美しい弓なりの背中、股関節を曲げた姿勢が観てとれます~ネットでよろしければ検索を。決してチョーヤの関係者ではございません(笑)

 

職業病とは言え労災認定はされにくい肩回りの障害です・・・まずは仕事の一環のルーティンとして肩回りや腕、手のストレッチングを5分で結構なので取り入れれてみていただければと思います。筋肉は裏切らない!?ようですが(笑)ストレチングも裏切りません~まずはこの連休からでも。