50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

加齢に伴い何が衰えるのか?

今日は老化により現れる現象、特に心臓などの心肺機能や筋肉自体は何が衰えるのか?体力が衰えるとは?についてお聞きいただけたらと思います。

まず加齢に伴い生じるカラダの特徴を列挙します~老化とはこういう事だと思っていただけたらと思います。

 

● 身長  男性で2.3% 女性で2.5%減少すると言われています。女性の方が

     やや大きいでしょうか、身長の低下は椎間板の萎縮性変化や脊椎の湾曲度の

     増加や下肢、脚の湾曲度いわゆるO脚やX脚の増加と言われています。

     朝と夜でも身長が違います~試しに(笑)

● 体内の水分量

     人間は60%が水分とよく言われていますね、若年男性で35ℓ女性で32

     、高齢者だと男性28ℓ女性22ℓと明らかに加齢と共に水分量は低下しま

     す。具体的にどこの水分?ですが、細胞の外は生命維持のためにあまり変化

     はなく、細胞内の水分、細胞内液が減るようです~これが加齢、老化の宿命

     でしょうか、肌などに顕著にです・・・

 臓器の萎縮

     カラダの細胞数の詳細は省略します~細胞数も各臓器などで低下するので各

     臓器は萎縮として現れます。免疫学からのデータですが衰えにくい順に~

     心臓、肝臓、脳、腎臓、脾臓、胸腺です。生きてゆく優先順位なのでしょか

     脳が意外と早く萎縮するのは意外です~胸腺という免疫機能は後程に~

● 脂肪量

     加齢と共に致し方ないことですね(笑)個人差はありますが高齢になると

     5%くらいは体脂肪は増加するようです。

● 機能面

     神経の伝達速度基礎代謝のような人間としての基本、安静時機能は

     低下は比較的に小さいようです。よく聞く肺活量や換気量などの低下

     顕著に現れるます。

 

最期の肺活量などのいわゆる心肺機能は運動により低下を緩やかに出来るので、それについてです~

 

最近メディアでよく心肺停止という言葉を耳にするようになりました。心肺の心臓と肺はご存知のように心臓のポンプ作用で血液が肺から酸素を受け取り全身に送り出しています~1分ほどで心臓からF1の車のように送り出されて!また元に戻って来るなんて

凄いと思われませんか(笑)余談すが、キリンは5mも身長があると心臓から爆発的な

血圧で血液を送り出す、発射しているようです~人間も二足歩行なので重力に抗い全身に血液を送り出す力、圧力は相当のものようです。

 

1回にドクンと心臓から送り出すものを1回拍出量と言います。個人差ありますがヤクルト1本分が送り出されます~加齢と共にこの1回の拍出量が低下します。

適度な運動はこの心臓のポンプ機能を鍛えることになるので、老化を緩やかにすることが可能となります。

 

ジョギング、ランのブームですが、この走る行為は心臓のポンプ機能の鍛錬なので、始めると安静時の脈拍がある程度減る、低くなる現象を体験します。これは上記の1回拍出量が増加して安静時70拍が65拍に減るなど、より全身に酸素を送り出す最大酸素摂取量というものが増加します。

 

競技の種目にもよりますが安静時の脈拍が40拍なんて方もいらっしゃるようです!一般の方が170拍で走ると数分ですが、安静時40拍のアスリートは心臓に余力があるので、マラソンで2時間のような記録が可能な訳です~我々は適度な心臓のトレーニングをです(笑)

 

あと筋肉ですが、人のカラダの筋肉は遅筋速筋、赤筋、白筋と言われることも、と大まかに2種類に分けられると言われています。殆どが両親などの遺伝で決まっているようですが、トレーニング次第では多少は遅筋、速筋の割合を変えられる可能性もあるようです。フルマラソンなどの持久的競技のアスリートは遅筋の割合が多く占め、100m走などは速筋の割合が多いという訳です。カラダの部位によっても遅筋、速筋の割合が違います、腹筋が代表的でカラダを持続的に保持出来るように遅筋の割合が多いようです。

野菜を沢山切ったりして指や腕に乳酸が溜まりやすい、疲労しやすい箇所は速筋の割合が高いと言うことになります。

 

話長くなりスミマセンです~もう少しです(笑)筋肉は加齢に伴いこの速筋が顕著に

衰えるようです。故に心肺機能を鍛えるジョギングやウォーキングなどしたら速筋を鍛える筋トレも適度に行うとより老化を緩やかにすることが可能となります。

ランの終わりに大変ですがスクワットなども取り入れ、心臓のポンプ機能の鍛錬速筋の刺激で加齢に立ち向かって(笑)いただけたらと思います。そしてトレーニング後は筋肉に栄養とケアをです~

 

最期に胸腺で養われる免疫細胞のT細胞です。映画のバイオハザードに出てくるTウイルスではありません(笑)大雑把に分けると人のカラダにウイルスや細菌が侵入すると

白血球B細胞T細胞の3つが連携してウイルスに立ち向かいます。このT細胞は

免疫の司令塔、免疫機能の要です。高齢者になるとこのT細胞が働かない、動いているのに外敵が来てもウロチョロしているだけという可視化された研究結果があります。

まだ研究段階のようですがこのT細胞を働かすことが出来れば、100歳でもフルマラソンに!という時代が来るかもです(笑)