50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

ランによる障害

厚底シューズが禁止になるかも?とのニュースが頻繁に~今日はラン、走りで起こりやすい障害とその予防についてお聞きいただけたらと思います。

いつの時代も先駆者、パイオニアは叩かれるのが世の常なのでしょうか?アーチ、土踏まずの部分に反発性のある板を入れたシューズが矢の的になっています~あのメーカーは常に斬新なもので世を沸かしてきました。ソールにエアを入れたシューズは今はビンテージのように~70年代にはソールの裏が食べ物のワッフルのような型をしたジョギングシューズが大ヒット!当時に購入した同型を汚いですが(笑)まだ持っています~

 

週末にある番組で厚底シューズと通常のシューズの筋電図による比較データを紹介していました。通常のシューズは200㎏、厚底は240㎏、片脚が床についた際の衝撃のデータです。走るとうい動作はモニターが体重が60㎏とすると約3倍もの衝撃がランの際に一瞬ですが、片脚にかかるということです!1万年前は人間は裸足で走っていました~人間の足はカカトの骨が霊長類の中では一番大きく発達して強いアキレス腱ができ、衝撃を吸収するために土踏まず、アーチが形成されて人類の繁栄に(笑)

 

走るとこれだけ片脚に一瞬衝撃、負荷がかかるので、ランナーは自らのトレーニングのランで脚などの障害に悩まされています・・・膝や腰など多くの障害がありますが一番はふくらはぎの筋群かと思われます。よく疲労骨折という言葉を聞いたことがあるかと~ランによる度重なる衝撃が脛の骨にヒビを誘発させてしまうというものです。シンスプリントとも言われていますが、走る際に足の指に力が入り過ぎてしまうことが主な原因かと思われます。

どうしても走る時には最後に特に親指で地面を蹴る、という動作があるのですが、この蹴る時にふくらはぎの中の筋群を使うので、もう一本ある腓骨(ひこつ)、脛の脛骨(けいこつ)と挟まれる状態になり、骨が疲労、ヒビが入ってしまうということに・・・

ふくらはぎの筋群、アキレス腱の辺りなどが特に疲れるという方は蹴る動作が強い、指に力が入りすぎている傾向かと思われます。激しいステップワークを要する競技をしていた方はクセとして残っているのかもしれません。足は指を曲げたり反らせたりする為にふくらはぎかが操り人形のように、ふくらはぎが操る様に筋群が働いています

手の構造は足の構造と類似しています~手を見ると良く分かるかと思います。指ばかりに力を入れる、例えば握力のトレーニングなどで握る動作を続けると腕の筋肉、特に内側の筋群に乳酸が溜まる、パンプしますよね~(笑)ふくらはぎの筋群も手と同様に走る時に蹴る力が強すぎると、腕と同じに!という訳です。腕は振ったり休ませれば早く回復しますが、ふくらはぎの筋群はそうはいかないのが現状です・

 

ふくらはぎの筋群は腕の筋群と違い、なかなか乳酸が溜まり難いエアロビックな筋群でもあります、故に人間は長く移動することが可能なのですが~ふくらはぎの筋群、深い見えない箇所では知らない間に、知覚がなかなかままならないのでしょう、オーバーユースによる障害へと至ってしまします。しかし親指辺りで蹴り過ぎない様にと意識して、直ちに動作を変えることは困難です・・・私も未だに足指に力のクセは直っていません。親指の裏が固くなってしまいます~

 

後は足、ふくらはぎの筋群のケアです。アーチをストレッチする動作、指を折り曲げ座りお尻をカカトに乗せるように足底筋膜を伸ばします。次に足の指に手の指5本を入れてグリグリさせます~始めは痛いかと(笑)ふくらはぎの筋群は通常の腓腹筋(ひふくきん)とヒラメ筋のストレッチを念入りに。三陰交(さんいんこう)という内くるぶしを上に行くとあります、ここは女性のツボとも言われていまして、ランの後や一日の仕事終わりには大変凝っている箇所でもあります~ここを親指で圧痛を耐えて(笑)後はご自身のケアも加えて次のトレーニングに備えていただけたらと~

 

障害が発生してしまったら、シューズを変えてみるのもひとつの手段です~長くシューズを履いていると土踏まずの辺りにあるアーチパッドが変形、つぶれてきたり~足指辺りのアッパーが柔らかくなってしまい足が左右に動くように~ヒールに部分にあるヒールカウンター部分が崩れてきたり

特に激しいステップワークが多いスポーツ、テニスや野球、バスケやバトミントンなどの競技は早めの交換をお勧めします。