50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

皮膚の役割と機能

急な気温の低下でお肌も一気に乾燥モードに入りました。今日は皮膚の本来の役割について、前編後編に分けてお聞きいただければと思います。

 

前編で皮膚のバリアとしての役割、後編で皮膚を健全に保つための栄養素について述べたいと思います。スミマセン皮膚は一気には語れないので2回に分けますね(笑)

 

皮膚は20ミクロン、これはポリエチレンラップ位の薄さ?の角層だとご存知でしょうか?角層とはいわゆる皮膚です、その下に順に表皮、真皮 皮下組織のサンドイッチ構造になっているのは想像がつきますよね~

 

昔は皮膚は今でも角質層と表現されているようです。よく角質化する、なんて聞きますよね。

 

皮膚は要は垢(あか)、死んだ細胞ということも想像がつくかと思います。昔はヘチマでゴシゴシと、固形石鹸を手ぬぐいで包んで口で息を吹き込み泡をブクブクと、これは違いますね!?昭和のお風呂での遊びです(笑)

 

皮膚の一番の機能、役割はバリアとしてヒトの生命活動を維持していることにつきます。ヒトの進化は脳の発達と皮膚の発達と言っても過言ではありません。

 

ヒトは多少の個人差はありますが(笑)ほとんど丸裸ですよね~皮膚は臓器と考えてもいいものでして、防御器官としてバリアとして日々守ってくれています。

 

垢なんていうと何だか汚い感じがするので角層(かくそう)と言いますね~

この日々代謝している角層、よくターンオーバーという言葉を聞くかと思いますが

これが角層を代謝させているものです。具体例をあげると、前腕辺りで14層、顔で

10層、唇や大切な部位はもっと角層が薄いようです。部位の用途や機能により角層の数、厚さがあるようです。例えば女性より男性の背中の角層は厚い、狩猟をしていた頃の名残のようです。唇の角層がもし厚かったら恋は生まれないかもです(笑)

 

少し話がそれます、これを知っていると良く理解できるかと~ヒトの細胞は60兆あると言われていますよね、子供でも大人でも細胞の数は変わらなく、よく脳細胞、正確には脳神経は1日10万20万単位で失われていると言われています。脳神経は数千億あるので100年生きるには大丈夫のようです(笑)

 

この細胞、大きく分けると体細胞生殖細胞と分けられ60兆というのは体細胞の方を指しています。皮膚がターンオーバーして下の方からグングン押し上げられて角層となり、水分(これは後編に詳しく)やアミノ酸や脂質と共にヒトの生体をバリアとして守り続けています。

 

地球が水の惑星と言われますが、ヒトのカラダも水分が多くを占めているのは知られているところです。一つの細胞、キューブ状のブニブニしたゼリーをイメージしてみて下さい。

この細胞ひとつひとつに必ず、中にDNA、遺伝子があります。細胞60兆ということは核も60兆になります。前腕の辺りは14層の角層なので日々1層ずつはがれると

14日で前腕の角層、皮膚はリニューアルされています。

 

実はまだ解明されていませんが角層は細胞の中の核は消滅していて。角層の下の下の真皮くらいはキューブ状の細胞で、表皮になるとレンガのように平らになり、角層になると所謂死んだ細胞、角層となるようです。

変な例えですが皮下組織は大福もち(アンコが核としますね)上に行くほど大福もちは潰され最後はアンコ(核ですね)は無くなり、角層として代謝、バリアの機能を果たしています。

じゃ~皮膚の細胞の中のアンコ、核は何処に行ったの?消えたの?ですが、

 

細胞が死滅して代謝しているのです、では60兆ある細胞の数は減ってしまうの?否、決して細胞の数は減るのではなく保たれています~(死滅した細胞はカラダがちゃんと掃除しているようです)

 

細胞死、聞いたことありますか?アポトーシスと言われています。60兆あるヒトの細胞は1日4000億アポトーシスにより入れ替わっています。凄いですよね1日ですよ~150分の1入れ替わっているなんて、考えるだけでムズかゆくなりますよね(笑)

(その為に20種のアミノ酸9種の必須アミノ酸が大切になります。後編にて)

 

ヒトは胎児でお母さんのお腹で育まれる、育つのですが、始めは魚類の様にシッポがあるのはご存知ですよね~指も始めはグローブのミットみたいなのが細胞のアポトーシスにより指が形成され、シッポも無くなりお尻に(笑)尾骨はその名残のようです。

そして外界に出た時に一気に肺呼吸に!生命の神秘です!

 

このアポトーシスは細胞にDNAに組み込まれたもので、前腕の細胞が急に唇になるなんてことはありません、皆横の繋がりがありましてXメンの様にカラダの細胞を変化させることは出来る?出来ない?出来たらすごいですね~それよりどこでもドアが欲しいです(笑)

アポトーシス無くして細胞は、ここでは皮膚のターンオーバーのような現象、営みはありえないということになります。一番分かり易いアポトーシス紫外線による日焼けです。

 

紫外線が角層から下の組織、皮下組織の細胞の核、DNAに達すると、メラニン色素を出し正常な細胞を守ろうとします。(ここでアミノ酸が重要になりますが後編で)

 

他に直接細胞の中のDNAを攻撃しようとする放射線化学物質ウイルス細菌もです、そうあとは精神的なストレスも大敵です・・・皮膚は臓器のひとつとして大変重要なバリア機能を果たしています。(故にあまり化学物質系のものでゴシゴシしないほうがです)

 

最近は薬や免疫療法などこのアポトーシスを誘発させて正常な細胞、DNAを保つなどの研究がされているようです。アポトーシスは生体の制御と防御を同時進行、種の保存を目的に細胞は頑張っているようです、凄いのひとことです。

 

話は角層に~角層中のアミノ酸と水分は表面の滑らかさやしなやかさ、皮膚を美しくするという役割を担っています。ヒトは生物はですね~見た目で判断する、してしまう生き物です・・・

水分やアミノ酸が欠如すると角層は乾燥、ひび割れを起こしバリアとしての機能が失われてしまいます。ウイルスや細菌などの体内への侵入を許さないよう、適度な皮膚のケアをしていただけたらと思います。

テープなどで皮膚をグルグル巻きにして遊んだり!?脱毛したりは、バリアの角層にダメージを与えるのでご注意を(笑)