50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

骨盤の役割

最近メディアで骨盤底筋を鍛える~という事が頻繁に流れるようになりました。今日は骨盤それ自体の役割についてお聞きいただけたらと思います。

骨盤が歪むと姿勢が~とよくCMで流れています。骨盤のずれを治す矯正する、器具でユラユラと揺らしたりチューブで骨盤を巻いたりと、確かに大切な骨であることは言うまでもありません。

 

四本足の時代から二本足の猿人に人間が進化した時から、骨盤は全ての内臓を固定する宿命が課せられました。猫ちゃんやワンちゃんは背中やお腹で内臓を固定、守っているのは見ると分かりますよね~人間は90度カラダを傾けて、垂直の状態に進化、設計を変更したので、骨盤は全ての内臓を一手に守らなくてはならなくなってしまいました。

 

故に骨盤の一番下の骨盤底筋が弱くなると尿漏れ等の障害が~という訳です。骨盤は内臓を守るすり鉢、杯のようなもの、形をしています。もうひとつ骨盤は大切な役割があります。骨盤から肋骨の下辺りの横隔膜にかけて腹腔(ふくくう)というバルーン、風船のような形をした大切な空間があります。少し力んで力を入れたり、リラックスしている時などこの腹圧により腹腔は形を変化させています。この腹腔の一番の役割は呼吸の動きをコントロールすることです。

横隔膜、ハラミですね~弾力があり美味しいですよね(笑)横隔膜は弾力性に富んだゴムのようなもので、腹腔、腹圧を高めるとこの横隔膜がせり上がり、肺から空気が押し出されるメカニズムが呼吸です。呼吸は吸うより吐く方が大切なのはヨガや瞑想などでご存知ですね~

腹式呼吸、お腹に力を入れて吐く腹圧を高める行為は呼吸だけでなく、下にある内臓更に下にある骨盤底筋群にも力が及んでいます。骨盤底筋群は沢山の筋肉や隔膜が存在し、排便や出産などの機能を司っています。色々な鍛え方が紹介されていますが、ポイントは腹腔、横隔膜含めて腹圧を同時に高めながら行うと更に骨盤底筋群も刺激が出来るかと思われます。腸にも良いらしいです~

 

腹圧を最も高めなければならない出産、昔テレビで助産婦さんによる自然分娩のドキュメントがあったのですが、その中で妊婦さんは出産直前まで、廊下の雑巾がけや窓?襖か何かをフルスクワット、バレエのグランプリエの動作のように拭く、日頃の掃除の動作が股関節まわりの筋群を鍛えたり、腹圧を高めるトレーニングや股関節の柔軟性も高めるという、とても自然なやり方で出産に備えるものを観て、関心していました~

 

骨盤は性差であったり個人でも大きさなどは十人十色です。私が男性が言うのもなんですが、女性の方は出産をされる際は上記のような準備と共に大切なのは、出産後の腹筋群や股関節のリカバリー、コンディションニングが大切かと思います。しっかりと股関節まわりの筋群をストレッチしたり、股関節の障害に配慮していただけたらと思います。

どうせなら(笑)骨盤底筋群だけにフォーカスせずに股関節まわり、ヒップや太ももなども鍛えるスクワットで腹圧を高めて腹筋群や背筋群も同時に鍛えましょう~!

ポイントは背中のS字カーブ股関節曲げです~