50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

膝を守る姿勢・立ち方

エンジェルスの大谷選手が膝のお皿、膝蓋骨の手術をしたとの報道がありました~今日は膝関節に負担がかかりにくい足裏の重心や股関節まわりの姿勢についてお聞きいただければと思います。

膝のお皿、膝蓋骨は力を緩めるとブニブニと動くのが分かるかと思います。膝の関節は鞍関節(あんかんせつ)馬の鞍に似ているのでそう呼ばれています、太ももの大腿骨、よく原始人が手に持ち振り上げている骨~長く強い骨なので武器になったのでしょうか(笑)その骨が脛(すね)の骨の上をローリングして動いているのが膝の関節、鞍関節なのです。そのローリングする動きを制御しているのが、膝のお皿です。

 

膝の関節はその鞍関節の間に、俗に言われる軟骨、半月板という人差し指と親指でOKをしたような形、ボルトの間に入れるワッシャーのような軟骨が上下の骨のクッションアブソーバーのように存在しています。上下の骨、関節面には関節軟骨があり氷の上を滑るように滑らかに関節が動いています。半月板と関節の間には更に潤滑液、関節液が存在しています。この潤滑液に最近は膝痛だと整形でヒアルロン酸を注入するようです~この潤滑液はカラダをウォームアップするとより関節をスムースに動かすことが出来ます。これから走るランナーは何時からウォームアップしているのでしょうか?

 

人間のカラダ、膝の関節はまるでピサの斜塔が2つ並んで立っているような感じです(笑)骨盤、股関節から斜めに斜塔が建っていて、更に途中階で曲げたり捻ったりが可能な関節が膝関節です。構造上、斜めになっているので物理的に負担がかかるのは二足歩行の宿命です。

前後に関節が動きながら更に捻りの動きも伴う膝の関節、サッカーのドリブルからシュートをする動作は曲げる、捻るを織り交ぜた究極の動作かと思います。スキーのアルペン競技で膝を痛めるのはこの訳です。

 

ではこの斜め構造の下半身、膝関節を守る方法には簡素に2つあります。それは股関節拇指球です。まず上から股関節です~股関節を少し曲げる、屈曲、私がよく言っています(笑)鼠径部にボールペン挟みです~股関節を曲げると大腿部、太ももが少し締まる感じになります。太ももを締めるのではなく股関節を曲げて!自然に太ももが内側に締まるをイメージ、意識します。女性の方は和服で帯を締めた感覚です。

 

次に足裏の重心ですが、常に足の拇指球、親指の付け根の部位です~ダンスやバレエやスポーツシーンでのカラダをターンさせる時はこの拇指球が基本です。一度意識して拇指球ターンをお試し下さい(笑)スムースにターンできます~拇指球ではなく小指側、外側への重心は禁忌行為とします。自然に歩く時はカカトの外側から小指側、そして最後に拇指球に重心がナチュラルな動作です。足裏で小指側にタコなど出来るのは良いことではないので、たまに足裏をチェックすることをお勧めします。

ひとつ注意があります~拇指球の内側に重心を意識すると、私がそうなのですが、親指に力が入ってしまう、親指にタコができる傾向にあります・・・指に力が入らないようお気をつけ下さいませ~あくまで拇指球に。つま先を踏ん張るクセは膝関節に負担がかかるのでこれもお気をつけいただけたらと思います。

 

この股関節と拇指球はまず股関節の意識を第一としていただきたいと思います。そして同時に拇指球の意識、2つを同時を行う、意識して様々な動作を継続すると自然と膝関節の違和感が緩和されるかと思われます。

女性の方は男性より骨盤、寛骨が横に広いので、膝関節への負担が・・・若年のうちから正しい、直しいアライメント、重心を身に着けていただきたいと思います。股関節と拇指球が変わると人のカラダは建物です、次に背中の、脊椎の弓なりS字カーブが形成されて胸郭が開き機能と美しさを備えた姿勢、カラダに変わってゆきます。股関節と拇指球の意識で様々なシーンでの所作、動作がしなやかに変化してきます。

 まずは座っている時のボールペン挟みからです(笑)