50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

腹筋のトレーニングは必要か?

今回はそもそも腹筋のトレーニングを敢えて行う必要があるのか?お聞きいただければと思います。ひと昔前は腰痛で整形外科に行き診断を受けると、腹筋と背筋を鍛えて下さい!?がスタンダードな時代もありました~のどかな昭和時代でした(笑)

結論から申し上げますと、スポーツなど目的がある場合、例は沢山ありますがサッカーだとヘディングシュートを行うので腹斜筋など捻りの筋トレや後首回りとそのスポーツの動きの特性に合った腹筋運動が必要となります。腹筋の詳しい構造、解剖学は感心のある方はネットなどでお調下さいませ~

腹筋自体はそもそも姿勢を保持するための筋群でして、腕や脚などの力を発揮する筋群と違いエアロビック的、遅筋と言われるものの割合が高く、よくあるマシントレーニングで負荷をかけて頑張る必要がない箇所、筋群なのです。なので何百回行っても腹筋自体は肥大しません~肥大したら大変なことに、体幹が動かせなく~(笑)しかもよくある腹筋は逆に腰痛を引き起こす可能性も高いトレーニングです。

何故か?と言いますと、過度な腹筋トレーニングは私が度々言っている腰背部のS字カーブを真っ直ぐ平らに、平坦化させてしまう傾向にあるので、床で仰向けになって行うと骨盤が後傾するのがお分かりになるかと~本来の腹筋の役割が崩れてしまうからなのです。腹筋の本来の役割は横隔膜と同調して正常な呼吸を行ったり、内臓をしっかりと腹腔に収めたり、肋骨、胸骨、骨盤へと付着している腹直筋が収縮して体幹を屈曲、曲げる等~後見落とされがちな大腰筋なのですが、腹筋自体は脊椎、背骨に付いていなく骨盤自体をしっかりと保持、姿勢を保つにはこの大腰筋との連動が大切なのです。

この大腰筋が骨盤と脊椎をしっかり固定させ、そして腹筋が体幹を曲げたり捻ったりと骨盤と脊椎と肋骨を連動させて初めて色々な動きが出来ます~人のカラダは建物と同じで骨盤と脊椎が基礎部分になります~故に骨盤と脊椎をスムースに動かす、連動させるには大腰筋と腹筋群の共同作用がとても重要になるのです。

バレエダンサーのバーレッスンは骨盤と脊椎を基本に脚や腕をキレイにスムースに動かす、修行のようなもの、子供の頃バレエしておけばよかったです(笑)

ではこの大腰筋と腹筋群を同時に鍛えるものを紹介します~家庭でできるもはシットアップです、膝を曲げて足が浮かないように固定して巻き上がる腹筋運動です。巻き上がる際に大腰筋や背筋群を使うので、クランチと言う腹直筋のみを収縮させる種目よりお勧めです。ボディービル系のクランチは大腰筋を使わない、使えない様にして行うので常に骨盤を後傾させて腹筋を収縮させる種目です、故にクランチは程々が良いかと思います。腰背部の腰痛で悩んでいる方はこのクランチは逆効果になるのでご注意を!

このシットアップも腰背部の柔軟性、丸めることが困難な方は腰に負担がかかるので、行っていて腰が嫌な感じがありましたら中止されて下さい~

後、何かにぶら下がって行うハンギング・レッグレイズです。NHKの韋駄天で最初の頃、肋木(ろくぼく)にぶら下がるシーンが度々(笑)学校の体育館にありましたよね~鉄棒などにぶら下がって両脚を上げるとどうしても骨盤が後傾してしまうので、出来れば腰背部がカラダが安定できる肋木で行います~肋木は家庭にはないので(笑)やはりシットアップですね~

一生腹筋運動を行わなくても生きてゆくことは出来るのですが、この股関節と脊椎のインナーマッスルの大腰筋の衰えは自力で歩行、歩くことが出来なると言う事になります。ただウォーキングをしてもこの大腰筋は鍛えられないので、坂や階段を敢えて選んだり、公園の遊具でシットアップやハンギング・レッグレイズを~です(笑)