50代からのエアロビクス

姿勢を直し腰痛を根本改善

前屈の誤解と危険性

先週、ニュースで体育の授業で男子高校生が教師に前屈をしている際に頭、カラダを押され、椎間板ヘルニアが発症、訴訟を起こしたとのことでした~痛ましい限りす・・・この度は前屈の運動、動作、ストレッチングについてお聞きいただけたらと思います。

前屈と言うと誰もが経験のある、私は子供の頃の夏休みの早起きの思い出ですが(笑)

ラジオ体操のカラダを前に弾みをつけて前屈♪~そしてカラダを後ろの反らす♪~ですね。立位、立った状態で行うものと座位、座って行う2種類が主なものですが、前屈は学校体育やスポーツ、ヨガやバレエ、ラジオ体操と様々なシーンで現在も行われています。

 

結論から申し上げますと、私はこの前屈あまりお勧め出来ません~腰への危険性を考慮するとしない方が良いのですが、バレエやヨガや独自な体操でも過去も現在も行われて、推奨もされているので・・・するな!とは言えません・・・ただ理論的に知っておいていただきたいと思います。

何故?前屈した状態で無理な力が加わると椎間板ヘルニアが発症してしまう?のは脊椎、背中側に後縦靭帯(こうじゅうじんたい)と言う靭帯が背骨にへばりついていまして、腰椎を繋ぎ合わせて安定させているものがあります。この後縦靭帯は何故だか?腰椎、腰の辺りに来ると少し細くなっています~神様何故?ですが、多分ですが、腰の動きをより自由にするために、二足歩行である人間の長年の進化の過程かと~腰の部分で細くなっているので過度な力がこの部分にかかると椎間板が飛び出る傾向、神経を刺激してしまう、ヘルニア発生の危険性が高いと言う訳です。

これを防ぐには前屈をする際は弾みをつけずに必ずゆっくり吐きながらフゥ~なのですが、私がお勧めする前屈は、ラジオ体操でしたら前屈する際に少し膝を曲げて腰背部の負担を減らす~座位でしたら必ず片脚をあぐらをかく様に曲げて、片脚ずつ前屈、これも腰背部の負担を軽減させる方法です。

これらはスポーツクラブなど厚労省所管の関係では行われています~しかし文科省所管のスポーツなどは両脚そろえた前屈が現在でも主流です~これにバレエやヨガやオリジナル体操と前屈の方法は入り乱れているのが現状です・・・

 

前屈の主目的はハムストリングス、太ももの裏側の筋群のストレッチングなのですが、実際は複合的なストレッチングです~ふくらはぎや殿筋群に問題の腰背部の筋群と自分でもどこが?伸びているかも分り難いかと~しかしこの筋群の柔軟性は欠かせない部分だからこそ,日々最大の注意を払って行わなければならないかと思います。

少し前屈に慣れている方にお勧めの方法があります~前屈で腰背部に負担がかからない為にも股関節を曲げる、屈曲させることを意識をしてみて下さい。始めはイメージで結構です~物理的にもどうしても腰背部に負担はかかるので、股関節を屈曲させてゆくゆくは腰椎のS字カーブを形成させると下腹もペタンのバレエなどのキレイな前屈、靭帯に負担のかからないストレッチングが可能となります~腰背部のS字カーブを作るには?はまた次の機会に~

ストレッチングはカラダに不可欠な大切なものです~令和の時代も(笑)くれぐれもご無理なく~