マラソンの身体へのダメージ
今日はマラソンなどの激しい運動のカラダへのダメージ、血液成分の変化などカラダの内的な変化についてお聞きいただければと思います。膝や腰やふくらはぎ等の障害は個々の走り方、クセなどによるものが多いのでこの度は割愛させていただきます。
そして先週メディアで透析の問題が流れていたので、腎臓へのダメージについても後程に~
先週は低温と雨の中、東京マラソンが開催されました、高温下での過酷さは言わずもがなですが低温下でのマラソンの課題が浮き彫りになりました。今日は名古屋のウィメンズマラソン観ながらでスミマセン~(笑)
人のカラダは安静時に約5ℓの血液が心臓から全身へ送り出されます、配分は肝・胃腸系へ24%腎臓へ19%、脳へ13%、骨格系へ13%、皮膚へ9%、心臓4%、その他10%となっています。これから腎臓への血流が多いのが見て取れますが、1日1.5トンもの血液が毎日腎臓を通過しています、そんなに~!?です。マラソン中はこれらの血液の配分は殆どが骨格系、筋肉に80%、90%配分されて2時間に及ぶ時間を走り切れるようです。ちなみに脳の血液配分は安静時も激しい運動時でも殆ど変わらない
よう~脳の中では運動を司る領域に増加が見られるとのことです。
血液成分の変化ですが、マラソンなどの激しい運動後に遊離脂肪酸と言うものと白血球
数が劇的に増えるようです。遊離脂肪酸は中性脂肪が分解されて血液中に存在しているもので、これはカラダのエネルギーとなるグリコーゲンなどが30㎞過ぎると枯渇してくるので、この遊離脂肪酸もエネルギーに変換できるので、激増の訳かと思います。
この遊離脂肪酸を使うことをファットバーン、脂肪燃焼なのですが、この状況、状態を
引き起こすのはエアロビック運動、有酸素運動によるものでしす。脈拍をある程度上げた状態を保たないと中性脂肪などが遊離しないので、ダイエット、体脂肪を減らすのは運動の頻度や脈拍をある程度保つ運動が必要となる訳です。
白血球の増加は感染症や風邪などの病気の際に、ウィルスや細菌などを排除するために
増えるのですが、フルマラソンや激しい運動のあとは激増します~それだけカラダにダメージがあるという事になります。汗などでカラダも冷えやすいのでアスリートは意外と風邪などひきやすいのはこの訳です。運動直後は免疫力が落ちているので気をつけて
いただければと思います。
この2つの血液成分は徐々に元に戻りますが、逆に乳酸が徐々に増えてきます。筋トレでは溜めたいものですね(笑)次のトレーニングなどの為にこの乳酸を減らすのは軽い運動やストレッチングが有効とされています。なかなか疲労は自覚できないものなのでアスリートの方はコンディションニングは一番大変なことになります。
最後に肝腎要の腎臓ですね(笑)腎臓は血液をろ過して老廃物を膀胱から排泄したり
必要なものは再吸収させたりと大変な働きをしています。故に2つあるのでしょうか~
腎臓病を予防するには激しい運動は控えると言いたいのですが、スポーツ、トレーニングは健康維持、心臓、血管などに不可欠なものです~激しい運動をした際は水分補給を
しっかりとして脱水症状にならないよう、後は風邪をひかないように心がけていただければと~風邪から腎盂腎炎などになりやすいので風邪は万病のもとです。そして塩分や動物性の脂肪など腎臓に負荷があまり掛からないよう気をつけたいものです。
名古屋は雨が降ってきたようです・・・ウィメンズ頑張れ~無理なく~